Googleは、近くにある全国チェーンの書店やドラッグストアを目立たせるだけでなく、地元企業もかなり優遇している。
米国でのテストでは、カリフォルニア州パロアルトに近いインターネットアドレスを使用したため、Googleは近くの企業や自治体のウェブサイトを検索結果上位に表示することになった。
パロアルト市のウェブサイトは、「adventures」(冒険)、「art」(芸術)、「business」(ビジネス)、「gas」(ガソリン)、「jobs」(仕事)などの検索語による検索結果の1ページ目に表示される。PaloAltoOnline.comも繰り返し登場したし(検索語は「budget cuts」(予算削減)、「restaurants」(レストラン))、スタンフォード大学、パロアルト医療基金、自転車ショップのMike’s Bikesなどの表示数も多い。
逆方向のローカライズはそれほどでもない。しかしBBCのウェブサイトは米国では66位だが、英国では5位に上昇する。また英国の国民健康保険は26位に登場する(米国では全く出てこない)。Amazon.co.ukや、英国の薬局チェーンBoots、NetDoctor.co.ukの順位も劇的に上昇している。
われわれは、3月の米国外からGoogle.comへの接続は、Pandaアルゴリズムを回避していて、以前のアルゴリズムを使用していたのではないかと思った。そうであれば、また別の面白いテストになっただろう。しかしGoogleに近い情報筋によれば、残念ながらそうではないという。
記事の最後には、ローデータが入った、複数のシートのあるExcelファイルを掲載してある。このデータを使用する際にはいかなる目的であっても、出典が米CNETであることを明記した上で、この記事の原文となる英文記事へのリンクを付与してほしい。
シートのうちの4枚(March U.S.、April U.S.、March U.K.、April U.K)は、見ればすぐ分かるようになっているはずだ。そのほかのシートでは比較を行っていて、少し説明が必要かもしれない。1列目はホスト名で、2列目と3列目は比較の時点からの順位変動を示している。それ以降の列は、そのウェブサイトがGoogle.comの検索結果の1ページ目に表示されたときに使われていた検索語である。
英国の3月と4月を比較したシートの場合、2列目と3列目は、Facebook.comが11位から7位に変わったことを示している。その差が4で、順位が上がったことを示している(マイナスの数は逆の変化を示している)。「April U.S. vs. U.K」シートで同じ列を見ると、Yelpは1328位から、9位といううらやましい順位に変わったことが分かる。これは、YelpがGoogleの米国でのローカライズの恩恵を受けているためだ。
「NA」は、比較に使われたシートにウェブサイトが存在しなかったという意味だ。「April U.S. vs. U.K」シートを見ると、テスト対象の検索語について米国内で行った検索では、英国の国民健康保険のウェブサイトが表示されなかったため、「NA」と表示されている。
ファイル
「Google Docs」への抜粋(Google Docsは最大40万セルまでという制限があるため)
「Excel」フォーマットの完全な表(.xlsx.gz)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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