Googleは詳しい説明を避けており、広報担当者は「通常、アルゴリズムの具体的な変更内容が、特定のウェブサイトに与える影響についてはコメントしていない」と述べている。
こうした結果を生成するために、「Google Insights」のウェブ、ニュース、製品検索の抽出サンプルから、約2000の検索語を用意した。次に、重複分を除いて合計1656件になった検索語を、Google.com(ログインしていない状態)でテストし、どのような検索結果が出るかを調べた。
広告やGoogleショッピングの検索結果、「〜に関連する検索キーワード」で提案されたものは無視した。Google Newsの検索結果は、比較的一過性のもので、一時間単位で変わる可能性はあるが、含めることにした。また、Google Newsの検索結果を除外しても結果はそれほど変わらないことが、われわれの分析から分かっている。
ここでいくつかお断りしておく。Googleは(積極的に説明しているように)アルゴリズムを絶えず変更しており、この記事が読まれるころには4月15日の検索結果が古いものになっている可能性がある。米CNETが最初に調査したのが3月で、2月下旬のPandaアルゴリズムへの変更の後であるため、最も大きな変更が反映されていない可能性が高い。
また、今回の結果がウェブ検索全体を表していると見なすべきではない。Google Insightsには特に人気の高い検索語しか含まれておらず、比較的使われない検索語は含まれていない。主に、最新の出来事や、製品、特にガジェット(ショッピング検索の検索語を使ったため)に偏っている。
その反面、「charlie sheen teeth」(Charile Sheen 歯)や、「venereal disease」(性病)などは、テストした検索語のリストに入っている。Google Insightsのお陰だ。
われわれはGoogle.comに米国以外のインターネットアドレスから接続した場合についてもテストした。選んだのはロンドンで、同じ検索を同じ日に行った。言い換えれば、変更すべきだった変数は場所だけだ。
結果はどうなっただろうか。ご想像どおり、Googleは検索結果の大幅なローカライズを行っていた。Yelp.comが群を抜いて最大の恩恵を受けている。
英国から行った検索では、Yelpは2回しかヒットしなかった。対照的に、米国での検索ではヒット件数が9番目に多く、トピックページと各企業ページの両方が途切れなく検索結果に表示されていた。
米CNETのカリフォルニア州のアドレスからは、「chocolate」(チョコレート)、「cleaning」(掃除)、「food」(食べ物)、「lights」(照明)、「laundry」(洗濯)、「tv」(テレビ)、「weddings」(結婚式)といった一般的な検索で、Yelpは検索結果の1ページ目に45回表示されるといううらやましい結果になった。
ローカライズの大きな恩恵を受けていて、米国での検索ではかなり多く登場するのに、英国ではそうではないというサイトはほかにもある。Davidsbridal.com、BarnesandNoble.com、Walgreens.comなどだ。
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