Ginsberg判事もこの判例を、Microsoftの主張よりも高い証拠基準を求めるものと解釈しているようだった。
「特許侵害を訴えられた者が、特許の有効性を排斥するためには(中略)説得力のある証拠を提出する重い責任を負い、証拠の優位性が明白でない限り、責任は果たされたことにはならない」とGinsberg判事は述べた。
Hungar氏は、その後の判例法は、「高度な基準があるという判断を否定している」と主張した。実際Hungar氏は、複雑な特許侵害訴訟でこうした詳細まで考慮に入れるよう陪審員に求めるのは、論理の限界を超える負担を強いるものだと論じた。
「根本的な問題は、この高度な基準を、法におけるよりどころや良識におけるよりどころを持たない陪審員に課すことにある」とHungar氏は主張する。
i4iはこの訴訟で、米議会は長年、より高い証拠基準を求める判例法を理解しており、判例法によって特許権保護を判断する道を選択してきたと主張している。i4iの弁護士Seth Waxman氏はこれを「能動的な黙認」と呼んだ。
「これは、議会が制定してあとは知らん顔をしている法律ではない」とWaxman氏は論じ、議会は、「この分野では非常に能動的であり、明白で説得力のある証拠という基準を十分に認識している。そのうえで、変更を加えるようなことは何もしていないし、長年維持されてきたこの原則に、そのような劇的な変化を起こすような取り組みも一切検討されていない」と続けた。
Hungar氏への場合ほど強い調子ではなかったが、Waxman氏も、Scalia判事、Ginsburg判事、Sonia Sotomayor判事から、今回の訴訟における陪審説示に関して質問を受けた。
今回の訴訟は、8人の判事が審理する。John Roberts最高裁長官は、10万ドル以上に相当するMicrosoftの株式を所有しているため、審理に参加していない。判決は、6月末までに下される見込みだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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