タブレット向けChrome OSの詳細
3月と4月になって「Chrome」とChrome OSのソースコードに加えられた多くの変更により、タブレットに対する取り組みが明らかになっている。変更点は以下の通り。

Chrome OSのタブレット使用を考え、Googleブラウザには、バーチャルキーが追加されている。これはスクリーンキーボード用リターンキーのデザイン。
提供:screenshot by Stephen Shankland/CNET
- Webサーバが、タッチユーザーインターフェース向けに適切なバージョンのウェブサイトを配信できるよう、ブラウザの提供する「user-agent string」テキストに変更があった。これまでの「CrOS」のほか、「CrOS Touch」という文字列も含まれるようになった。
プログラミングの変更ログには、「これにより、すでにタブレットエクスペリエンス向けにカスタマイズされているウェブサイトは、容易にタブレットChromeOSデバイスに対応することができる」と記されている。
- 数多くのキー(例えば、タブキー、削除キー、マイクキー、リターンキー、シフトキーなど)に対応した「バーチャルキーボード」がSVGで記述され、ブラウザで表示可能になっている。スクリーンキーボードは当然、タブレットで必須となる。
- 各項目の間隔を広くし、タッチインターフェースでの選択を容易にするなど、ブラウザでタッチ操作をしやすくするための数々の変更が加えられている。
- 新しいタブページ(これは、新しい空白のタブを開いた際に表示される)が刷新され、「タッチ向けに最適化」されている。現行版のページでは、「Chrome Web Store」からダウンロードされたウェブアプリケーションが一覧表示されるが、刷新版では「iOS」端末風に複数画面を切り替えるアイコンが追加されている。
新しいタブページのコードに書かれた注釈によると、新しいタブページの配置は、デバイスの回転に合わせて切り替わるという。「これにより、アプリケーションは(iPadのように)回転に合わせて再配置される点に注意が必要だ」と注釈に記されている。
新しいタブページ用のCSSコードはまた、プログラマーらができればアニメーションを伴うページ中でのアイコン移動を望んでいることを示唆している。

Chromeの新しいタブページ。これは、Chromeの「Canary」版で、「about:flags」を使って新しいタブページの実験バージョンを有効にしたところ。外観と操作性の両面においてChrome OSに導入されるタッチスクリーンユーザーインターフェースに合わせてiPad風に刷新されている。底部に表示される3つの長方形のアイコンは、アプリケーション用に複数画面をスライドさせて切り替えるもの。しかし、現時点では2、3ページ目は空白で、ページ底部にあるテキストも機能しない。
提供:screenshot by Stephen Shankland/CNET