Photosmithの開発者は、「写真を野外で撮影したら、iPadにダウンロードし、Photosmithを使って写真のレビュー、独自コレクションへの追加、特定の基準でのフィルタリング、メタデータの割り当て、そして、そのデータによるフィルタリングすることが可能だ」と同アプリケーションについて説明する。
写真をタブレット経由で寄り道させるのは、筆者にとって少しばかり余分な作業に思える。たとえ、AppleのCamera Connection Kitを使ったり、iPad向けにCompactFlashやSDメモリカード用リーダが登場したりしてもだ。しかし、恐らく、そんなに面倒なことではないだろう。写真をメモリカードではなく、コンピュータに直接送信できるテザリングは、コンピュータが写真に関する作業パターンに組み込まれるにつれ、より優れたものになってきている。Wi-FiとBluetoothもデバイスで一般的になってきている。このような技術を使うことで、タブレットは寄り道ではなく、必須の通過駅となるかもしれない。
もちろん、大きな違いの1つに、タブレットがタッチスクリーンを採用しているということがある。タッチスクリーンにより、芸術家は、自身の作品とより直接的な結びつきを得ることができる。だが、比較的高価でペンを使うワコムの「Cintiq」タブレットのような精度はない。しかし、それでもオプションはあり、Ten One Designの「Pogo Sketch」スタイラスを使うと、タブレットの精度は、指を使った描画のレベルよりも向上する。
また、重量が気になる旅行者の場合、タブレットは、写真のチェックにおいて軽量ながらもノートPCを機能的に代替する。電子メール、アプリケーション、ウェブを利用する場合、コンピュータが利用可能になるまで写真を単に保存しておいてくれるだけの小型ハードドライブに比べ、タブレットの方が便利だという事実は言うまでもない。
筆者は、Adobeが市場に投入する製品が1つ以上になることを期待している。Photoshop Expressに代わる、より強化された製品だけでなく、もっと多くの製品だ。同社が実際にどのようなアイデアを持っているかは、見てみないと分からない。しかし、Nack氏が、どのような作業が進行中かをうかがわせる発言をしている。
ある人物が2011年に入りPhotosmithについて述べ、「これを作ったのがAdobeでない理由を聞かずにはいられない」と語った。
Nack氏は、それに応え、「確かに。しかし、今は答える時期ではない」と述べた。Adobeの牙城に対する挑戦者がいる今こそ、答えるのにふさわしい時期ではないかと思える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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