レイヤは、非常に多くのメモリと処理能力を必要とするが、写真編集には重要な機能だ。
レイヤは、異なる写真上にある要素同士を1つにまとめたり、画像全体に加えられる効果の度合いを調整したりするのに使われる。あるレイヤの一部を選んで透明にし、下にあるレイヤの内容を見せることができ、この手法は、高度で調整可能な画像合成を可能にする。
Loiacono氏は、当然ながらデモでタッチインターフェースを利用した。また、マルチタッチを使って画像を素早く回転そして拡大縮小させた。ただし、オリジナル画像がどれ程の大きさだったのかは、明らかにされていない。
Loiacono氏は、「これは、これらデバイスがユーザーのワークフローで重要度を増しているなか、どのように『Lightroom』やPhotoshopで使われている技術を取り上げ、これらデバイスに向けて実際に拡張するか、という概念を示しているにすぎない」と述べた。
画像編集におけるAdobeの影響力を一部でもモバイルデバイス界に持ち込むと思える製品を、同社が作り出すのを目にするのは喜ばしいことだ。モバイルデバイス界は、HipstamaticやPicplzなど、簡単に効果を加えられるアプリケーションが主流だ。現行のタブレットや電話におけるプロセッサ、メモリ、ストレージの制限を考えた場合、完全版のPhotoshopやLightroomは、現時点では不可能だ。
しかし、これらのデバイスは強化され続けている。また、これらのデバイスが数十ギガのRAMを搭載した8コアワークステーションでなくても、一緒に使うことで便利になるようなものを多くのソフトウェア会社も探している。
1つの例がLRpadだ。この10ドルのアプリケーションは、基本的にLightroomの一部機能をiPadのタッチコントロールで使えるようにしている。LRpadは、操作を実行するPCにWi-Fi経由で接続される。
Adobe周辺で見られる革新に関する別の例としては、Photosmithがある。同アプリケーションは現在、ベータテスト中だが、写真をPCに取り込む前にLightroomによるさまざまな画像管理の一部を実行できる。
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