Googleは自社の電子メールサービスを通して配信されるメッセージに「より良い広告」を表示する準備を進めている。
Googleは米国時間3月29日、各ユーザーにとって重要な話題を予測する能力を高めることで、表示する広告の数を減らす一方で関連性と有用性を向上させる考えを明らかにした。
これを実現するためにGoogleが使用を計画しているツールの1つが「Priority Inbox」である、と同社はサポート情報ページで述べている。Priority Inboxは2010年8月にローンチされた機能で、重要度が低いと思われる電子メールをフィルタにかけて、ユーザーの受信トレイをすっきりさせるものだ。
ユーザーにとって重要なメッセージを予測するために使うシグナルをいくつか利用して、「Gmail」はユーザーにとって有用な広告をより高い精度で予測できるようになる。例えば、写真やカメラに関するメッセージを大量に受け取ったばかりのユーザーなら、地元のカメラ店のキャンペーン情報に興味を抱くかもしれない。逆にこれらのメッセージをスパムとして報告したユーザーの場合、そのようなキャンペーン情報を見たいと思わない可能性が高い。
Googleは変更点を段階的に公開していく計画であるため、この新機能に気付くユーザーはほんの一握りだけだろう。
このシステムは自動化されており、ユーザーの個人識別情報が広告主にわたることは決してないとGoogleは断言しているが、この新プロセスがプライバシーに関する懸念を呼び起こすことも考えられる。ただし、ユーザーはGmailの設定ページで、この新しいシグナルシステムからオプトアウトすることも可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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