Googleは米国時間2月28日、一部の「Gmail」ユーザーが電子メールデータにアクセスできなくなったのはストレージソフトウェアのアップデートが原因であり、間もなくすべての機能が復旧すると述べた。
一部のGmailユーザー(Googleによると全ユーザーの0.02%未満)は27日、電子メール、連絡先、フォルダがなぜか突然消失したと不満を訴えていた。Googleのエンジニアリング担当バイスプレジデントで、サイト安定性の専門家でもあるBen Treynor氏は28日夜、この問題に関する最新情報を投稿して、ユーザーに迷惑をかけていることを詫び、Googleは近いうちに消失したデータを復旧できる見込みだと述べた。
「幸いなことに、電子メールは実際には消失していない。また、影響を受けたユーザーの多くが既にアクセスできる状態に戻っている。当初の予測よりは時間がかかるかもしれないが、作業は順調に進んでおり、間もなく全ユーザーが正常に利用できる状態に戻るだろう」。Treynor氏は公式ブログにこのように記している。
Treynor氏の説明によると、Googleはデータのコピーを複数取って複数のデータセンターで保持しているが、時折「ソフトウェアバグがデータのいくつかのコピーに影響を及ぼすことがある」という。同氏はまた、Googleは安全対策としてデータをオフラインのテープにバックアップしており、そのためにデータセンター間で要求をやり取りする場合よりもデータの復旧に時間がかかるとしている。
Googleは今回のバグの原因がソフトウェアアップデートであることを突き止めたとき、そのアップデートの導入を停止し、古いソフトウェアバージョンに戻したとTreynor氏は言う。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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