編集部注:今回のレビューは前編、後編に分けて詳しくレビューしていく。本稿はその後編である。
新しくなった「新しいタブ」ページでは、閉じたタブを再度開いたり、前回のセッションを開いたりすることができるほか、よく使うサイトのウェブサイトの大きなファビコンが表示され、素早くアクセスできるようになっている。スペースの空きは大きいし、細かいカスタマイズもできないが、これは正しい方向への第一歩であり、Operaの「スピードダイヤル」や、Chromeの「よくアクセスするページ」と同じように機能する。小さいことだがなかなかよい工夫として、サイトのファビコンの上にマウスを動かすと、そのサイトをどのくらい頻繁に閲覧しているかが表示されるようになっている。
煩わしいことに、IE9のツールメニューには、デフォルトのホームページにabout:Tabs(「新しいタブ」ページを指すアドレス)を指定するボタンがない。このアドレスを手動で入力することは可能だし、これは大したことのない作業なのだが、煩わしさがないわけではないし、このページをIEを起動したときのデフォルトページにするのが少し難しくなっている。
about:Tabsページからは、過去のセッションを蘇らせたり、閉じたタブを元に戻したりできるほか、ブラウザに履歴が残らないようにする「InPrivateブラウズ」への切り替えも行うことができる。
これもライバルを真似た機能なのだが、Microsoftはロケーションバーに検索機能を付加して、ブランドとして売り込もうとしている。同社が「OneBox」と呼ぶこの機能は、検索ボックスとロケーションバーを組み合わせたものだ。サイトのアドレスを入れることもできるし、サイトの検索をしたり、履歴やお気に入りを見ることもできる。また、検索ドロップメニューの一番下の段から検索プロバイダを変更することも可能で、これは以前からある検索バーの機能をロケーションバーにうまく組み込んだものだ。デフォルト状態では、OneBoxはキー入力を記憶することはしない。しかし、この機能を有効にしておけば、検索の提案をしてくれるようになる。
IE9の通知は、まったく違うものになっている。ブラウザの下の部分に小さく表示されるため、閲覧を中断させないようになっている。
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