焦点を絞り込んだ簡潔かつ明確な履歴書は、長くても2枚以内で、あなたの経験や実績をあまねく紹介できていなければならない。また、昔ながらの紙ベースによる履歴書がものを言う場合もまだあるものの、ソーシャルメディアやウェブサイトといった電子的なコミュニケーションツールの活用が鍵となる場合もしばしばある。出来の良い履歴書よりも、業界において影響力を持っている人物があなたのことについて語った旨をブログで紹介する方が効果的な場合もある。企業やヘッドハンティング会社は、LinkedInをはじめとするビジネス向けソーシャルメディアサイトに書き込まれたプロフィールに目を向けるようになってきている。ちなみに、現在ではLinkedInが、ビジネス向けソーシャルメディアにおけるトップの座を獲得している。
自らをリソースとして位置付け、「仕事に飢えた求職者」としてではなく、ビジネスコンサルタントの立場で市場にアプローチするようにしよう。企業のニーズを満たす即戦力としてアピールできない場合、企業の採用姿勢はより厳しいものになるはずだ。このため企業にアプローチする際には、仕事にあぶれた幹部という位置付けではなく、自らをリソースとして位置付けておいた方が、ずっとスムーズに事が運ぶというわけである。短期間で職を変えることが当たり前になっている昨今、自らの立場を従業員からコンサルタントへと、あるいはコンサルタントから従業員へと変えたり、場合によっては自らの強みと経験を活かして起業家となったり、将来の「職務経歴」を充実させるための仕事を行うようになるのは当然だということを忘れないようにしてもらいたい。あなたが一般的な仕事に就いているのであれば、失職した場合に備えて、いつでも何か他の仕事(例えば教職)に就くことができるようにしておくのがよいだろう。仕事をビジネスと捉えてアプローチすることで、自らの手で将来を切り拓いていけるようになるはずだ。
Keith Ferrazzi氏はベストセラーとなったその著書のなかで、継続して求職活動する自らの「アドバイザリグループ」を設置するよう勧めている。これには毎週、あるいは隔週で朝食会議に参加してくれる個人を見つけるところから始めるのがよいだろう。こういった2人での朝食会議を満足のいくかたちで定期的に続けられるようになったのであれば、2人がそれぞれ新たな参加メンバーを見つけるようにする。その後、これら4人のメンバーが各自新たな参加メンバーを勧誘し、メンバーの数を8~10人にまで増やすことができれば、最大限の効果を生み出せるようになるはずだ。また、こういったグループを構成するメンバーが多様であればあるほど、より大きなメリットが期待できる。通常の職に就いている間にもこういった会議への参加を続けるようにしよう。人脈作りは生涯にわたって行うべきである。人脈というものは、時間をかけて育んでこそ、必要になった際に活用できるのだ。
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