本記事では、企業幹部向けのキャリアコンサルタントとして名声の高い筆者が、幹部としての職を求めている人たちにアドバイスを提供する。
以下は、南カリフォルニアで最も有名な企業幹部向けキャリア転換コンサルタントの1人であるWilliam Ellermeyer氏による寄稿記事である。なお同氏は、1980年代の初めに登場した、企業の後押しを受けたキャリア転換ビジネスにおける草分け的存在である。
では、変化を積極的に受け入れ、満足のいくキャリアを築き上げるための7つの極意を紹介しよう。
現代において有力な人々のほとんどは、強い人脈を築き上げているはずだ。人脈作りはとても重要なのである。ただし、人脈作りにおいて重視すべきはその数ではなく質だ。100人の人と知り合うよりも、10人の人と強く結びつく方が有益だというわけである。人脈作りで成功する鍵は、相手に何かをもたらすということだ。つまり、自分が何かを「得る」よりも相手に何かを「与える」ことの方が重要というわけであり、何らの見返りも期待することなく、自ら進んで相手に手を差し伸べなければならないのである。誰かに会うたびに、自分は相手に何を与えることができるのかを考えるようにしよう。それはアイデアでも、イベントでもよい。あるいは書籍や記事の紹介、誰かの連絡先でも、ただのフレンドリーな笑顔でもよい。とにかく、何らの見返りも期待すべきではないということを忘れないようにしてほしい。会う人すべてに対してこういったことを実践しているうちに、市場におけるあなたの好感度や認知度は大幅に向上することになるだろう。こういった対応をされた人々は、あなたを採用したり、誰かに紹介したり、できる限りの支援を喜んで行ってくれるようになるはずだ。
売り文句となるメッセージを、正直かつ焦点を絞ったかたちで簡潔にまとめあげておこう。こういったメッセージには、売り込み文句に思われないようなかたちで自らのスキルセットを盛り込んでおく必要がある。対象を明確に絞り込んだうえで、興味深く、かつ対話のなかで語れるようにしておこう。そのためには内容を暗記しておく必要があるものの、一言一句まで正確に頭に入れておく必要はない。メッセージそのものに「あなた独自のセールスポイント」を埋め込み、面接の場だけではなく、人脈作りの場においても使用するようにしよう。あなたのブランドとは、あなたについて、あるいはあなたとの関係から期待できることを反映したものとなるはずだ。重要な点は、人脈作りの際に相手の注意を十分に引きつけられるよう、あなたの売り文句となるメッセージを簡潔かつ説得力あるものにするということである。
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