Adobe Systemsが米国時間3月7日、「Flash Player 10.3」のベータ版をWindowsとMac OS、Linux向けにリリースした。Flash Player 10.3は将来的にはモバイル端末でも利用可能になる予定だ。
最新版に追加される主な新機能は以下の通り。
- メディア計測:動画の計測が容易になった。Flash Player 10.3と「Adobe SiteCatalyst」を利用することで、開発者はわずかなコードを追加するのみで動画の分析が可能になる。
- 反響音の解消:Flash Player 10.3は、電話やゲーム内チャット、グループ会議などのアプリケーションで高品質オーディオを使ったリアルタイムなオンラインコラボレーション体験を提供する。開発者は、反響音の解消、ノイズの抑制、音声活動の検出、多種多様なマイク入力レベルの自動補正などを利用できる。
- ブラウザのプライバシー制御と統合されたローカルストレージの管理:ブラウザでクッキーを削除するのと同様、ユーザーはブラウザの設定インターフェースからローカルストレージを削除可能になる。Flash Player 10.3は、「Firefox 4」と「Internet Explorer 8」以降、「Safari」「Google Chrome」の将来版で、プライバシー設定のローカルストレージ制御機能と連携する。
- ネイティブのコントロールパネル:Flash Player 10.3では、Flash Playerのプライバシーやセキュリティ、ストレージセッティングを管理する場合には、Windows、Mac、Linuxにあるコントロールパネルやシステム設定で、Flash Player Settings Managerに直接アクセスすることができる。
- Mac OSでの自動更新通知:Flash Player 10.3では、Mac OSのソフトウェアアップデートの自動通知に対応する。
Flash Player 10.3のベータ版は、Adobe Labsからダウンロードすることができる。