KDDI、Android端末セキュリティ管理サービスを提供へ--米3LMの技術を採用

田中好伸(編集部)2011年03月01日 20時42分
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 KDDIは3月1日、米Three Laws of Mobility(3LM)が開発したAndroid搭載端末向けセキュリティプラットフォームを採用した、企業向けセキュリティ管理サービスをKDDIから提供することを発表した。サービスは8月からトライアルとして提供する予定。3LMは米Motorola Mobilityの子会社

 KDDIは今回のサービスで3LMと提携している。今回のセキュリティ管理サービスは(1)IT管理者がAndroid搭載端末を導入しやすい環境を、(2)KDDIの各種ネットワークサービスと連携することでより安心・安全な環境を、(3)OSレベルでより安全性の高いセキュリティを、それぞれ提供するものと説明している。

 (1)では、管理者がウェブコンソール画面から端末を制御し、アプリケーションのプッシュ配信ができるという。また「Exchange Server」やActive Directory、LDAPとも連携できるとしている。(2)では、広域データネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch」とAndroid搭載端末を仮想私設網(VPN)で接続して、企業外から社内のシステムに安全に接続できるという。

 (3)では、従来のアプリケーション方式でのセキュリティに加えて、OSの一部を企業向けにカスタマイズすることで、より高度な端末管理ができるようになるとしている。端末の機能利用制限やデータの暗号化をOSレベルで実現したという。AndroidはLinuxカーネルの上層にライブラリ、その上層にアプリケーションフレームワークなどのレイヤで構成されているが、3LMのセキュアプラットフォームは「アプリケーションフレームワークを調整している」(最高経営責任者=CEOのTom Moss氏)という。具体的には「SDカードデータの暗号化が3LMの技術による」(Moss氏)と説明している。

 今回発表されたセキュリティ管理サービスは8月からのトライアル提供であり、KDDIの中島昭浩氏(ソリューション商品企画本部モバイル商品企画部長)は具体的な料金体系は「まだ決まっていない」と説明。また使える端末なども「具体的には決まっていない」と説明する。

石川雄三氏とTom Moss氏 KDDIの取締役執行役員常務を務める石川雄三氏(左)と3LMのCEOを務めるTom Moss氏

 KDDIはAndroid搭載端末のセキュリティ関連サービスとして、2010年11月から「リモートデータ削除 for IS Series」、この2月から「リモートロック for IS Series」、6月から「ビジネス便利パック for Android」を提供する。8月からのセキュリティ管理サービスは、このビジネス便利パックにSDカードデータの暗号化やアプリケーションのプッシュ配信、端末利用制限などの機能を加えたものになるという。同社のAndroid搭載端末向けのセキュリティ関連サービスは「将来的に、今回の3LMベースのものに統合していく方向」(中島氏)であることを明らかにしている。

 KDDIの取締役で執行役員常務の石川雄三氏(ソリューション事業本部長)は、Android搭載端末の企業導入の課題とは3つあると分析している。1つめが従業員の端末を管理者が一括で管理したいという「端末管理」、2つめが社内のシステムやコンテンツに簡単、セキュアに接続したいという「セキュアなアクセス」、3つめが盗難や紛失時に情報を守りたいという「端末の情報セキュリティ」という。石川氏は、3LMの技術が、これらの課題を解決できるものであることを強調。今回のセキュリティ管理サービスがあることで「これまで不安に思っていたAndroid搭載端末を活用したいという企業に応えられる」と説明する。

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