KDDI、沖縄セルラーは1月20日、法人向けに提供しているAndroid搭載スマートフォンのセキュリティサービスを拡充すると発表した。2月中旬に「リモートロック for IS Series」の試験提供を、6月にAndroid向けアプリ「ビジネス便利パック for Android」の提供を開始する。
リモートロック for IS Seriesは、法人の管理者が遠隔操作でAndroid搭載スマートフォンをロックできるサービス。スマートフォン側ではロックを解除できないのが特徴。現在、試験提供中のスマートフォンのデータを遠隔操作で削除できる「リモートデータ削除 for IS Series」と併用することで情報漏えいや不正利用を防止する。専用アプリのインストールは不要で、試験提供期間中(8月末まで)は無料で提供する。対応機種は、IS03、REGZA Phone IS04、IS05。
ビジネス便利パック for Androidは、リモートロック、リモートデータ削除に加え、スマートフォン向けのセキュリティ機能と管理機能を備えたAndroid向けアプリ。紛失時にスマートフォンの位置情報を取得する「位置情報取得」機能や、ホワイトリストに登録されたアプリ以外を強制的に削除する「禁止アプリケーション強制削除」機能、リモートでスマートフォンのパスワードポリシーを設定する「デバイス管理」機能などを搭載する。対応機種は、IS03、REGZA Phone IS04、IS05、SIRIUSα IS06。
同日都内で開かれた会見で、KDDIソリューション商品企画本部モバイル商品企画部の牛島克弥氏は、スマートフォンがPCと同等の機動力や生産性を持つとする一方で、紛失や盗難による情報漏えい、ウイルスやマルウェアの感染などのリスクがあると指摘する。
「PCと同等のデータを扱えるからこそ、スマートフォンのセキュリティ対策は急務だと考えている。企業のスマートフォン利活用には、セキュリティ対策と管理が非常に重要」(牛島氏)。
また会見では、KDDI、ラック、NPO 日本ネットワークセキュリティ協会が発起人となり、スマートフォンのセキュリティ課題を解決する組織「スマートフォンセキュリティフォーラム(仮称)」の設立に向けた準備会を2月1日に発足することが明かされた。
主な活動内容は、参画企業間でスマートフォンに関するセキュリティ課題の解決策を検討するディスカッションを実施し、その結果や成果物を随時ホームページに公開するというもの。今後の活動については、準備会にて決定するという。
参画企業の募集は2月1日から開始し、活動開始を予定する4月までに50社の企業数を目指す。募集企業は、アプリ開発メーカーや機器メーカー、サービスべンダー、システムインテグレータなど、業種を問わず広く募集するとしている。
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