KDDIは1月24日、2011年3月期第3四半期(4〜12月)の連結決算を発表した。営業収益(売上高)は前年同期比0.5%減の2兆5718億5600万円、営業利益は同1.3%減の3720億5000万円、純利益は同4.7%減の2026億4100万円となった。
固定通信事業はグループ会社の収益増により黒字化したものの、シンプルコースの浸透にともなう移動通信事業の音声ARPU(1契約当たりの月間平均収入)の減少が影響し前年同期に比べて減収となった。また利益面では、固定通信事業の営業費用が減少したが営業利益も減少したため、こちらも前年同期と比べて減益となった。
2010年12月末のau契約数は3253万件で、累計シェアは27.8%。2010年11月26日に発売されたAndroid搭載スマートフォン「IS03」については「順調な滑り出し」(KDDI代表取締役社長の田中孝司氏)で、10月〜12月31日までのIS seriesの販売台数の合計は39万台だという。
またIS03ユーザーの8割以上が、同端末の発売に併せて開始されたスマートフォン向けパケット通信料定額サービス「ISフラット」を選択しており、IS03に機種変更したユーザーのデータARPUは約4割増になったという。「来年度(2012年)にはデータARPUと音声ARPUが反転すると見ている」(田中氏)。
田中氏は、2010年12月23日に発売された「SIRIUS α IS06」や、今後発売予定の「REGZA Phone IS04」、「IS05」などの新機種を投入することでスマートフォンの拡充を図り、さらなる新規契約者の獲得を目指すと意気込む。また、VerizonによるiPhone 4発売を受けて、国内でもCDMA版のiPhoneが発売されるのではとの質問に対しては「申し訳ないが、ノーコメントとさせてほしい」と具体的な回答を避けた。
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