--どれくらい速いのか。
Thunderboltの現在の最高速度は10Gbpsだ。導線のペアが2組あり、さらに双方向のシステムであるため、1本のケーブル流れるデータの転送速度は理論上最大40Gbpsに達する(上り20Gbpsと下り20Gbps)。Intelによると、将来的に銅線から光ファイバへ移行すると、その速度は100Gbpsのデータスループットを突破するという。現在使用されている銅線は速度とケーブルの長さの両面で限界があり、ケーブルの長さは3m以下でなければならない。データ転送も双方向であり、Thunderboltはデータの送信と受信を同時に、しかも最高速度で実行することができる。
Intelは24日午前のThunderboltに関する記者会見の中で、同技術をMacBook Proで使ったデモを行い、Thunderboltストレージアレイから、未加工で非圧縮の1080p動画ストリーム4本をThunderboltで接続されたディスプレイに転送した。このデモの間、転送速度は常時600MBpsを超えていた。その前に行われたファイル転送のみのテストでは、速度は最大800MBpsまで上昇した。
これを現在までに公開されているほかの規格と比較すると、USB 3.0の理論限界値の2倍、USB 2.0の20倍、FireWire 800の12倍の速さである。
Intelが24日午前の記者会見で行ったデモの動画を以下に紹介する。これを見れば、動画の編集と視聴、さらにファイル転送におけるThunderboltの性能が分かるだろう。
--いつ手に入るのか。
一言で言えば、AppleのMacBook Proを買えばThunderboltは今すぐ手に入る。MacBook Proはシリーズ全機種の標準ポートとしてThunderboltポートを採用した初のノートブックである。
Intelは24日、ThunderboltのノートPCやデスクトップPCへの搭載について予測を示した。OEMの設計サイクルを考慮すると、2012年前半になるという。それまでの間、Thunderboltテクノロジを利用するハードドライブやディスプレイなどの対応デバイスが、2011年春に多数登場するだろう。そうした先行デバイスの1つがLaCieの「Little Big Disk」という外付けドライブだ。Little Big Diskは複数のソリッドステートドライブ(SSD)が1つのThunderbolt対応エンクロージャに収められている。
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