Amazonは複数のビジネスを展開しているために経営陣の注意が分散してしまうのに対し、Netflixは映画とテレビ番組を提供することだけを考えている。Netflixはハリウッドに交渉担当チームを配置し、自社との関係を映画制作スタジオの将来の計画に織り込んでもらえるようにしている。同社はWarner Bros. Pictures、Relativity、Starz、Epixといったコンテンツ供給者と契約しており、さらに22日には米CNETの親会社であるCBSのテレビ番組もそのラインアップに加えた。
また、消費者はすでに、Netflixのサービスと互換性のあるビデオゲーム機やウェブ対応テレビといった200種類以上のインターネット接続デバイスを使用して、Netflixのビデオストリーミングを利用している。Amazonが「Roku」のようなセットトップボックスを無料で提供したとしても、AmazonがNetflixのように広く使用されるようになるために十分な契約を取り付けるまでには、しばらく時間がかかる可能性が高い。
本当の意味で敗者となるのはHuluかもしれない。Disney、NBC Universal、News Corp.が運営するジョイントベンチャーであるHuluは、先ごろ内部抗争に苦しんでいる。Huluは一部のコンテンツを無料で提供しているが、拡充が進むテレビ番組を視聴するには7.99ドル支払う必要がある。さらに、Huluの有料サービスでは広告が強制的に表示される。Amazonの新しいビデオサービスに広告は表示されない。
どの企業が勝つにせよ、このような価格競争とコンテンツ争奪戦の結果として、本当の意味で勝者になるのは、(少なくとも当面の間は)消費者だろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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