Dellのロードマップといわれるスライドがリークして、うわさになっている。このロードマップには、Dellが「Peju」という開発コード名を持つ「Windows 8」タブレットを、2012年第1四半期に出荷すると書かれているのだ。
このスライドを見て、まず「ありえない」と思った。Windows 8はテクニカルプレビューすら出ていないのだ--最も精通している人たち(精通していない人も)の予想では、2011年秋以降といわれている。可能なはずはない。わたしは現在でも、Windows 8は2012年の年末商戦に搭載PCが出荷できるのに合わせて製造工程向けリリース(RTM)になると予想しているが、2013年初めになると主張する人もいる。
別の言い方をしよう。MicrosoftがWindows 8のパブリックベータやベータ2を公開し、最終調整などの作業を行ったとして、Dellが2012年第1四半期にタブレットを提供できるよう2011年後半にRTMとなる可能性があるだろうか?わたしにはとてもそうは思えない(誤解のないように書いておくが、Microsoftに問い合わせたが、Microsoft側はコメントを控えた)。
もう1つの可能性がある・・・少し前からわたしの頭の中にあるものだ。最初に言っておくが、これは完全に純粋なわたしの推測だ。
Microsoftがもし、SoC(システム・オン・チップ)版のWindows 8を最初にリリースする計画だったとしたらどうなるのか?Microsoftは数年前から、「LongARM」プロジェクトとうわさされたものをはじめ、WindowsのARM向けポーティング作業を進めているといわれている。Microsoftが2011年1月の「Consumer Electronics Show(CES)」で明らかにしたSoC版「Windows Next」の開発が、われわれ多くが推測するよりもずっと進んでいるとすれば、どうだろう?Microsoftは、Windows“Next”--まともで理性のある人の多くが、Windows 8と同じだと思っている--をIntel、AMD、ARMのSoC向けにリリースする計画だ、と述べている。
Dellのロードマップといわれるスライドでもう1つ注意すべきは、「Wrigley」という開発コードを持つ「Windows Phone 7」スマートフォンを2011年7月に出荷するという部分だ。Wrigleyは、「Windows Phone OS」の「メジャーな最新版」を搭載するといわれている。実現性が高いのは、Microsoftが2011年3月にリリースを計画している「Nodo」だろう。本物の「次のメジャー版」といわれる「Mango」ならば、Mangoは2011年秋にRTMになるとMicrosoftが予想しているので、このロードマップは違う(もしくは古い)といえる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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