音楽業界の情報筋は、そこまでこぎ着けるのにSpotifyは多額の出費を強いられたと話している。Spotifyは2010年には応じることを拒否した金銭面での相当の譲歩に応じたほか、レコード会社との話し合いの中で、提供する無料音楽の量を制限することにも同意したという。現時点では、米国の音楽ファンが利用できるサービスは、欧州で大いに人気を博したサービスを水で薄めたようなものになりそうだ。
Spotifyの広報担当者Jim Butcher氏は次のように述べている。「また憶測だ。交渉についてはコメントできないし、米国のサービスの詳細についてはサービス開始の準備ができるまで明かさない」
大手レコード会社に批判的なIT業界の論者は不満の声を上げるかもしれない。従来の配信モデルがすべて息絶えようとしているようなときには、新しい実験的なビジネスモデルを受け入れるべきだと主張するだろう。しかし、レコード会社の強硬派は、すでに楽曲を無料で提供するサイトとともにその道を歩んできたがうまくいなかったと言う。レコード会社各社が再びこのビジネスモデルに挑みSpotifyにライセンスを提供するのは確かだろうが、リスクを回避するために最初に多額の支払いと無料音楽の制限を求めるだろう。
他方でAppleも、大手レコード会社に対して、iTunesストリーミングサービスの話を持ちかけたと音楽業界の幹部は話す。ユーザーが楽曲をAppleのサーバに保存して、ウェブに接続されたApple製デバイスの1つからアクセスできるサービスだという。
この情報筋は、Appleはしばらくの間、レコード会社とクラウド音楽サービスの話をあまりしていないと述べたが、大手レコード会社はSpotifyなどの新しい広告ベースのサービスで妥協する前に、まずAppleやGoogleの案を試したいと考えている、と付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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