ウェスティンホテル東京は1月27日、相手が同じ部屋にいるかのように会議できるテレプレゼンスを時間単位で利用できる「パブリック・テレプレゼンス・ルーム」を導入、運用を開始していることを明らかにした。こうしたサービスの提供は日本で初めてという。
利用料金は1時間5万2500円。ウェブ上で予約できる。パブリック・テレプレゼンス・ルームの通信は印Tata Communicationsが制御、端末にはCisco Systems製品を活用している。
テレプレゼンスは企業内で導入、活用されるものだが、初期導入や運用費用も割高であり、使いたくても使えないというのが実情だ。今回のパブリック・テレプレゼンス・ルームは、テレプレゼンスを導入していない企業や法人向けに時間単位で利用できるサービスになる。
Tata CommunicationsのChristopher Steffens氏(テレプレゼンス商品開発部長)によれば、同社は現在、世界29拠点でパブリックルームを運用しており、これは世界最大だという。サービス拠点は米、カナダ、英、仏、ベルギー、独、オランダ、クウェート、アラブ首長国連邦、南アフリカ、インド、フィリピン、シンガポール、オーストラリアで展開している。
これらのパブリックルームはTataの通信回線「Tata Global Communications Meeting Exchange(GMX)」を通してテレプレゼンスネットワークに接続する。GMXはパブリックルームに加えて、Tataと提携しているネットワークに接続されるテレプレゼンスを接続することができるという。ウェスティンホテル東京のパブリック・テレプレゼンス・ルームも、このGMXを利用しており、世界の29拠点にいる相手と同じ部屋にいるかのように会議できることを意味している。
ウェスティンホテル東京は、Starwood Hotels & Resorts Worldwideが運営するホテルブランドの1つ。同社が運営するのはSheratonやLe Meridienなどであり、100の国と地域に1025軒のホテルを展開している。ウェスティンホテル東京のパブリック・テレプレゼンス・ルームはStarwood Hotels & ResortsとTata Communicationsの2009年からの提携関係の1つだ。同様のパブリック・テレプレゼンス・ルームはカナダのSheraton Centre Torontoや米のW Chicago City Center、豪シドニーのSheraton on the Parkで運用を開始。今回のウェスティンホテル東京で、14施設となる。
ウェスティンホテル東京の宿泊部部長を務める越川慎一氏は、パブリック・テレプレゼンス・ルームのメリットについて「テレプレゼンスを必要な時に必要なだけ使える」ことにあると説明。また世界のさまざまな拠点と会議するには「早朝や深夜になることもある。会議の前後にホテルに宿泊できる」というメリットもあることを強調している。
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