パナソニックの社長である大坪文雄氏は通訳を介して次のように述べた。「3Dテレビはまだ出たばかりのもので、アクティブシャッター方式になるか別の方式になるかについては、さまざまな側面がある。これまで(オーディオ/ビジュアル業界の)歴史において2つや3つの方式が共存したことは一度もない。いずれ標準が定まるだろう」
パナソニックとソニーの幹部たちは、アクティブシャッター方式が勝利を収めると考えている。両社とも、ターゲットにしているのはハイエンドの「フルHD」タイプの製品を求める購買層だ。
パナソニックは、自社の顧客にとって「完全な3D視聴体験を得られることが極めて重要」と述べており、フル1080pに満たないパッシブ方式3Dの画質では、3Dテレビの潜在購買層は満足しないだろうと暗に主張している。
それは当然ながら、潜在顧客次第だ。東芝はパッシブモデルとアクティブシャッターモデル両方の3Dテレビを提供しており、すべては消費者の「選択次第だ」と述べている。東芝の関係者は、パッシブ方式用メガネの方がずっと手ごろな価格であるため、「より家計に優しい」選択肢かもしれないと述べる。
そのためUSCのWertheimer氏は、消費者にとってはアクティブシャッター方式を選ぶかパッシブ方式を選ぶかが、さほど対立する問題とはならないと考えている。
「率直に言って、消費者はあまりこだわらないのではないかと思う。消費者はBest Buyに行ってこのように説明を受けるだろう。『こちらのテレビは、メガネはバッテリ式のアクティブシャッター(レンズ)だが、価格はxドルだ。こちらの別の(3D)テレビは、メガネは使い捨ての安価なものだが、本体価格は先ほどのものより高い』」とWertheimer氏は言う。
「今回はプラズマ、LCD、バックライトLEDの違いほどわかりにくくはならないと思う。自分に合っていると思えるものを買えばいい」(Wertheimer氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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