サムスンと3D映像技術のRealDは米国時間1月4日、「RDZ」という新技術を共同開発する計画を発表した。両社によると、RDZを採用する3Dテレビはより鮮明になり、RealD方式を導入した映画館で使われている3Dメガネで視聴できるという。
LCDに組み込まれるRDZは、画面上に左目用と右目用の映像を交互に切り替えて表示する。両社は、走査線を交互にマスキングすることにより画面の半分のピクセルをそれぞれの目に割り当てる偏光式3D技術よりも、RDZの方が優れていると主張している。従来の偏光方式では、右目用と左目用の映像を偏光フィルタで分離するパッシブ3Dメガネが採用されているが、解像度や鮮明さが低下する。
RealDの家電事業担当プレジデントであるBob Mayson氏は、RDZが現行のRealDメガネで得られる最大の鮮明さとHD解像度を保ちながら、2D視聴にも対応すると述べた。
主要メーカーは現在、アクティブシャッター方式のメガネを利用する3Dテレビを販売しているが、この方式のメガネは、テレビの映像に同期して左目と右目のシャッターを交互に切り替えるためのバッテリが必要となる。だが一方で、パッシブ方式のテレビも売り出されており、実際Vizioは65インチのパッシブ型3Dテレビを3700ドルで販売している。
サムスン電子のLCD事業で研究開発を統括するSeonki Kim氏は、「LCDベースのRDZ 3Dディスプレイは、画質を損なわないメガネ技術の選択肢を消費者に提供するもので、これはアクティブ同期の3D技術のみが可能にするものだ」と付け加えた。
両社は、ラスベガスで開催される2011 International CESでRDZのデモンストレーションを行うと述べたが、製品の出荷時期については言及しなかった。
サムスンとRealDは、3D分野での提携を2010年のCESで発表していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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