Microsoftは米国時間1月10日、ERP製品「Dynamics AX」の最新版(開発コード名「AX 6」)を2011年第3四半期に出荷する計画であることを明らかにした。
これはつまり、計画通りに進めば、Microsoftは2011年にERP関連全4製品の最新版をリリースすることになる。
Microsoftは「Dynamics GP」の最新版(「Dynamics GP 2010 R2」)を2011年前半にローンチする見通しとなっている。同社はまた、2011年第2四半期には、「Dynamics SL」の最新版(出荷時には「Dynamics SL 2011」という製品名を予定)を出荷する見込みだ。当初2010年/2011年を予定していた「Dynamics NAV 7」は2012年に延期となるかもしれないが、2011年に登場する可能性もまだ残っている。
Microsoftはこれら4つのERP新製品の機能など詳細を公開していない。Microsoftの関係者は、10日にニューヨークで開かれたNational Retail Federation(NRF)カンファレンスで、Dynamics AX 6のコミュニティー技術プレビュー(CTP)版を2011年2月に公開する予定だと述べた。同社幹部によると、これまで6カ月間にかけて、すでに100社以上のISVが、アーリーアダプタープログラムを利用してDynamics AX 6の初期ビルドに協力してきたという。
アップデート:Microsoftは1月17日から、本社のあるレドモンドでDynamics AXに関する技術カンファレンスを開くことになっている。ここで、最新版についての話も出てくるはずだ。
MicrosoftはNRFで、Dynamics AX 6は「独自のモデル主導型のレイヤーアーキテクチャ」を土台とすると述べた。これにより、コーディング作業が軽減され、メンテナンスとアップグレードが容易になるという。同製品は最初から、「SQL Server 2008 R2」「Visual Studio 2010」「SharePoint 2010」「Office 2010」に対応する予定となっている。
わたしは2010年、Microsoftの幹部から、Dynamics ERP製品の次期版はBPOSやOffice 365と同様の課金・コマースインフラを組み込む計画だと聞いた。この課金・コマースコンポーネントは、「Windows Azure」とAzureのサービスバス(「AppFabric」)の上に構築されるものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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