10月20日に発売された新型MacBook Air 11インチモデル。前回は、どれだけMacBook Airが仕事に生かせるかについて、実際の作業の様子や使いやすいアプリケーションを紹介してきた。今回はプリインストールされている「iLife'11」を中心に、MacBook Airの可能性について触れたいと思う。
僕自身はMacBook Airに触れる以前、MacBook ProをメインマシンにしてiPadとiPhoneをMobileMeやGoogle Apps、Gmail等と連携させて活用してきた。アプリが充実してきたこともあり、iPadでブログを書いたり、Googleリーダーのニュースをクリップしたり、あるいは原稿を書いたりと仕事に活用する機会も増えてきたが、しかしそれでもiPadは基本的にビューワとしての使い方が大きい。
例えばちょっとウェブで調べ物をしたいとき、メールやソーシャルメディアのチェックをしたいときにすぐにスリープから解除してワンタッチでアプリを立ち上げ、目的のウェブサイトやメールにたどり着く。このスピード感は、ちょうどパソコンのメールをスマートフォンで見る快適さの延長線上にあり、大きなメリットだと感じる。すぐ起動して目的が達成できるという点で、僕のコンピュータとのふれあいにおいて、iPadは新しいウェブやコンテンツにつながるディスプレイとしての地位を確立してきた。
スティーブ・ジョブズ氏が新型MacBook Airを披露したプレゼンテーションにもあった通り、MacBook Airはすぐにスリープから復帰し、すぐにアプリが立ち上がるというiPadのメリットをMacにフィードバックした初めてのノートブックだ。11インチモデルは小さいこともあり、形こそノートパソコンの姿をしているが、どこにでも持って行ってディスプレイを開けばすぐに使える、というタブレット的な使い勝手の良さを踏襲していると言える。
Macを選ぶ1つの理由として、コンテンツ管理や簡単で高品質なクリエイションが可能なアプリケーションスイートiLifeが付属してくる点が挙げられる。MacBook Airでは、同時に発表された最新バージョンであるiLife'11がプリインストールされており、すぐに利用できる。今回11インチモデルでiLifeを使ってみた。
iPhotoにしてもiMovieにしても、あるいはiTunesの場合でも、MacBook Pro 15インチ Core i7モデルであっても、起動するかどうかためらうことがある。起動する際に写真やビデオを読み込む時間がかかり、その間少し作業の中断を余儀なくされるからだ。落ち着くまで待っておこう、というところだろうか。
ところがある程度写真を読み込ませてあるiPhotoをMacBook Air 11インチで起動してみると、MacBook Proよりもスピーディーにアプリが起動し、使える状態になることに驚かされた。ハードディスクよりも高速な読み込みが可能になるフラッシュメモリを利用しているメリットをまず感じることが出来る瞬間だ。特にiPhotoは写真ファイルを頻繁に読み込み、書き込みを行うディスクドライブのサンドバックみたいなアプリのせいか、Core i7のMacBook Proに遜色ないか、幾分快適な使い勝手で動いてくれた。
写真のスライドショーも、快適にスタートさせることができ、iPhoto'11から搭載された撮影地のスライドショーでは、普段見慣れたGoogleマップよりもさらに細かい、高品位な地図をわざわざAppleのサーバからダウンロードして再生してくれる。そのほかのエフェクトも非常に快適に動作し、もしまだiWork'09のプレゼンテーションソフトであるKeynoteを試していないユーザーなら、美しいエフェクトをフル活用したスライドを作ることができると気づけるはずだ。
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