一方端末の背面はこれといって特徴はなしだ。XpressMusicの表記はNokiaの真似だし、8メガピクセルのカメラ表示も今どき信じる人はいない。3Dデジタルサウンドとかとにかく「何か記号がある」くらいにしか思われないのにとりあえずいろいろ表記があるわけだ。なお一番下の部分には「QUGA TFT LCD」とあるが、これはQVGAのスペルミスなのか、はたまたVの字をデザインしたらUっぽくなっちゃったのかは不明。というか、こんなところ細かく見るなんてこうしてレビューする筆者以外いないだろうけど。
てなことで背面の電池カバーをはずしてみると、狭いスペースに折り重なるようにSIMカードスロットが見えてくる。上側のmicroSDカードスロットのほうは余裕があるのだがパーツの配置の関係でこうなってしまうのだろう。しかしこのサイズの端末の中に3つものGSMケータイのチップセットが入っちゃっているわけですよ。2つ入っているだけならまだしも3つもだなんて、いやー冷静に考えるとこれは結構すごいことかも。
では早速SIMカードを入れてみよう。SIMカード3枚は、まずはSIM-1を最初に入れる。そして次にSIM-2、SIM-3を重なるようにスライドさせて入れるのである。よって出し入れを頻繁に行うSIMカードはSIM-1のところには入れずに2番目か3番目のところに入れるようにしよう。ま、3枚も入れるってことが普段はなかなかないだろうけど、このあたりは入れるときにちょっと考えておいたほうがいい。
SIMカードを3枚装着してバッテリーをつければ、あとはもうフツーのケータイ状態である。まさかこの中にSIMカードが3枚も入っているなんて想像すらできないだろう。ある意味これはスパイが使うのにもいいような気がするが、スパイだからといってSIMカードをたくさん使うのかというと違うような気もする。やっぱり過去に紹介したカメラ収納型みたいに、なにかしらのギミックがないとスパイケータイとは呼べないよなぁ。
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