アップルの2010年後半--iPodアップデートからビートルズ楽曲販売まで - (page 4)

11月

 Appleは米国時間11月5日、同社の大規模企業向けサーバである「Xserve」の販売を2011年1月31日で終了するという通知を同社サイトに掲載した。そして、その代わりの製品として、「Mac Pro」のサーバエディションを2999ドルからの価格で提供されることが明らかになった。

 Appleは11月11日、日本のiTunes Storeで映画の販売とレンタルを開始すること、そして、国内では販売を見合わせていた新しい「Apple TV」の販売を開始することを発表した。映画は、20世紀フォックス、パラマウント・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー・スタジオ、ワーナー・ブラザース、ユニバーサル・ピクチャーズなど主要なインターナショナルフィルムスタジオのほか、アスミック・エース・エンターテインメント、フジテレビ、角川映画、日活、松竹、東映らが提供する、とAppleは述べた。

 AppleとOracleは米国時間11月12日、これまでAppleが社内プロジェクトとして開発してきた「Java for Mac OS X」をOracleに移管すると発表した。

 Appleは米国時間11月15日、「iTunes」に関する「エキサイティングな発表」を米国時間11月16日に行うことを明らかにし、「いつもと同じ1日が、忘れられない1日になる」ことを同社ホームページ上に大きく掲載した。これをきっかけに、インターネット上では、この発表に関するさまざまな憶測が流れたが、The Wall Street Journal(WSJ)は同日、AppleがThe Beatlesの楽曲をiTunesで提供するための権利を獲得したことを報じた。

The Beatlesの楽曲の販売を開始したiTunes Store The Beatlesの楽曲の販売を開始したiTunes Store

 そして、米国時間11月16日にAppleは、Apple CorpsおよびEMIとともに、The Beatlesの楽曲をiTunes Storeで販売開始したことを発表した。13枚のスタジオアルバムのリマスター版がiTunes LP付属で提供されるほか、「Past Masters, Vols. 1 & 2」「The Beatles 1962-1966 (The Red Album)」「The Beatles 1967-1970 (The Blue Album)」などのアルバムもワールドワイドで購入できるようになった。

 Appleは11月22日、同社モバイルOSの最新版「iOS 4.2」が「iPad」「iPhone」「iPod touch」向けに利用可能となったことを発表。同OSは、主な新機能としてAirPlayやAirPrintなどを搭載するとともに、マルチタスク、フォルダ、統合インボックス、Game Center、AirPlay、AirPrintなど、iOS 4.0、4.1、4.2が持つ100以上の新機能をiPadでも利用可能にした。また、同OSの公開とともに、Appleは紛失したiPad、iPhone、iPod touchを探す機能「iPhone(iPad、iPod touch)を探す」が、MobileMeに加入しなくても無料で使えるようになったことも発表した。

 その他の出来事としては、Appleと電通が、Appleのモバイル広告ネットワーク「iAd」を2011年の早い時期に日本で展開するためのパートナーシップを締結したことを発表している(11月10日)。またAppleのApp Storeの承認ポリシーに対する米連邦通信委員会(FCC)の調査のきっかけとなったアプリケーション「Google Voice」が、Appleに提出されてから約1年半を経て同ストアに登場した(米国時間11月16日)。Motorolaが特許侵害をしたとしてAppleが同社を提訴した件で、米国際貿易委員会(ITC)が正式に調査を開始することになった(米国時間11月23日)。

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