Appleは米国時間9月1日、メディア関係者を対象としたスペシャルイベントをカリフォルニア州サンフランシスコのYerba Buena Center for the Artsで開催した。1時間半におよぶこのイベントでは、以下内容が発表された。
スペシャルイベントの翌週である米国時間9月8日、iOS 4.1が発表通りに公開された。同OSでは、近接センサの問題や「iOS 4.0」を搭載した「iPhone 3G」でのパフォーマンス問題などが解決されるとともに、Wi-Fi経由でのHDビデオのアップロードが可能となり、新しいHDR(ハイダイナミックレンジ)写真機能や延期されていた「GameCenter」などが搭載された。
2010年に入り、Appleは「iOS 4 SDK」をアップデートし、Adobe Creative Suite 5などのツールを使用してアプリケーションを「iPhone」にポーティングすることを禁止する条項を加えており、これによりAdobeとの敵対関係が生じていた。しかし、Appleは米国時間9月9日、開発者らが任意のツールを使用してiOSアプリケーションを構築することを許可することと、「App Store Review Guidelines」を公開する予定であることを突如発表した。この発表を受け、欧州連合(EU)はブリュッセルで現地時間9月25日、Appleに対する独占禁止法に関連する2件の調査を終了したことを明らかにしている。
Appleは米国時間9月10日、iPhone 4ユーザー向けに実施していた無償ケースの配布を9月末で終了することを発表した。理由についてAppleは、同端末デザインに関連したアンテナ信号損失問題は同社が当初考えていた程大きくなかったため、と説明した。
その他の出来事としては、Appleは、9件の特許をめぐり英国でNokiaを提訴した。過去1年にわたり米国で激しさを増している両社間の法廷闘争が英国にも飛び火した格好となった。バッテリの過熱事故が相次いで報告されていた、AppleのiPod nano第1世代について、8月1日から31日までの1カ月間に5527台のバッテリが交換されたことがわかった。
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