Googleの「Street View」撮影車両が意図せずWi-Fiデータを収集していた件で、この問題を調査している各州の検事総長を率いるコネティカット州検事総長のRichard Blumenthal氏は米国時間12月10日、Googleに対し、Street View撮影車両が走行していた数年間に収集したデータを提出するよう正式に命じた。同州検事総長事務局が発表した声明によると、Googleが比較的非公式な要請に対してデータの提供を拒否したことを受けて、Blumenthal氏は召喚状と同等の法的効力を持つ民事調査請求を発行したという。
先ごろカナダでGoogleによって収集されたデータを調査したところ、同社のStreet View撮影車両がセキュリティ対策の不十分なWi-Fiアクセスポイントを通過した際、問題のない位置情報データに加えて、電子メールやパスワードも収集していたことが判明した。
Googleはこれまで、データの収集が不注意によるものだったと述べており、12月10日に発表した声明も、ドイツ当局がStreet Viewプロジェクトの問題を明らかにして以来、数カ月間にわたり調査に対して繰り返してきたものとほぼ同じ内容だった。
Googleは、Street Viewプロジェクトをめぐってカリフォルニア州で集団訴訟にも直面しており、この問題はまだしばらく続きそうだ。なおBlumenthal氏は2011年1月にコネティカット州検事総長の職を離れ、米上院議員に就任する予定となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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