Googleは数年前、検索エンジンにおいてPDFファイルのコンテンツをインデックス化することにより、Adobe SystemsのPDFファイルのウェブにおける使用性の改善に貢献した。同社は今回、Windows、Mac、Linux向けに米国時間12月2日リリースされた最新ブラウザ「Chrome 8」にPDFファイルを読み込む機能を組み込み、さらにPDFの使用性を高めている。
ユーザーがPDFへのリンクをクリックすると、そのドキュメントが直接ブラウザ内で開かれる。Chromeに組み込まれたPDFリーダーはサンドボックス内で動作し、コンピュータをセキュリティ攻撃から守っている。
ChromeチームのJason Kersey氏による2日付けのブログ投稿によると、PDFリーダー以外にもChrome 8では12件のセキュリティ修正を含む800件もの改良が施されている。Googleは、リスクの高い脆弱性を発見した3人にそれぞれ1000ドル、リスクが中程度の脆弱性を発見した2人にそれぞれ500ドルを支払った。
Chrome 8は、Chrome Web Storeをサポートする最初のバージョンでもあるとGoogleは述べている。しかし、近々提供予定のChrome Web Storeでウェブアプリケーション、Chromeエクステンション、Chromeテーマを見つけられるようにしたり販売したりする可能性を直接示すものは見当たらない。
Adobeも、Chrome 8を使用しない場合のPDFの改良に取り組んでいる。最新ソフトウェア「Reader 9」および「Acrobat X」は、ブラウザでPDFドキュメントを表示した場合に、これまでは周囲に表示されていたアプリケーションフレームを非表示にするブラウザプラグインを搭載する。
Googleが「Chrome 7」をリリースしてからは、まだ約6週間しか経っていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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