調査企業Coremetricsの統計によると、2010年のブラックフライデー(感謝祭翌日の金曜日)のオンライン売上高は前年より15.9%増加し、平均注文金額は2009年の170.19ドルからから約20ドル増の190.80ドルになったという。CoremetricsはBloomingdale's、Macy's、Petcoなど、500以上の米国小売店のサイトからのデータを集計した。
Coremetricsによると、ソーシャルネットワーキングサイトから小売サイトに来る買物客の割合はまだ比較的小さいが増加しつつあり、中でも最も多いのは当然ながらFacebookからの買物客だった。買物客はFacebookなどのサイトを利用して、お買い得情報や在庫状況を調べているという。また同社によると、携帯端末から小売サイトに来る買物客の割合は、前年比で26.7%も増加したという。
Coremetricsはもう1つの傾向として、「surgical shopping」(特定の商品に目的を絞り込んだショッピング)が広まっていることを指摘した。買い物客がサイト上で閲覧する商品数が前年比で18%減少しており、利用客がブラウジング目的ではなく特定の商品をターゲットにしていることを表している。
また、健康と美容関連のサイトや百貨店のサイトが好調であった。買物客が百貨店サイトを閲覧する時間は17.7%増加しており、健康と美容関連の小売サイトは、初めての購入者が前年比で73.1%増加し、実際に商品を購入したサイト訪問者のビジット数が53.4%増加したと述べている。
それでも、オンラインショッピングは店舗での販売には遠く及ばない。Associated Pressによると、年末商戦においてオンラインショッピングが占める割合は8〜10%であるという。
調査企業ShopperTrakは、実際の店舗におけるブラックフライデーの売上高は、前年比0.3%増と、2009年よりもわずかに増加しただけだったと述べた。しかし、11月の最初の2週間の売上高が前年比約6%増と期待を上回る水準であったことから、その数値だけで状況を判断することはできないと同社は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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