Attachmateによるノベルの買収--マイクロソフトの役割は何か?

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子2010年11月24日 17時00分

 米シアトルに拠点を置くAttachmateが22億ドルでNovellを買収する計画だ。両社が米国時間11月22日に発表した。Novellはまた、「一部の知的財産資産を、Microsoftによって組織された技術企業各社のコンソーシアムであるCPTN Holdings LLCに現金4億5000万ドルで同時売却」することも発表している。

 これまでのところ、Microsoftはこの取引における自社の役割についてほとんど語っていない。

 「Novellの保有する知的所有権の一部の取得に参加できたことを光栄に思う。Microsoftは、今後もNovellとの協業の継続に期待しており、 Microsoftは今後もNovellとのコラボレーションの継続に期待しており、(オープンソースとクローズドソースが混在した)ミックスドソースのITソリューションを顧客に提供できることを楽しみにしている」とMicrosoftの知的所有権とライセンス部門担当副法務顧問兼バイスプレジデントであるHoracio Gutierrez氏は声明で述べている。

 筆者はMicrosoftの関係者に、Novellの保有する何の知的所有権を購入するのか、また、CPTN Holdingsにどのような企業が参加しているのかについて質問した。Microsoftの関係者は上述の声明以外のコメントは控えた。念のために記しておくと、今日までCPTNやコンソーシアムに関する法廷書類のようなものはない。

 だが、SECに提出された書類Form 8-Kによると、MicrosoftとCPTNパートナー(社名は非公開)は取引の一部として、882件の特許を取得するとのことだ。

 もう1つの疑問が、このMicrosoftによる知的所有権の取得によって、「WordPerfect」に関するNovell対Microsoftの訴訟でNovellが計画している上訴が意味をなさなくなるかどうかである。この件に関して、Microsoftの関係者はコメントしていない。

 NovellとMicrosoftの知的所有権の歴史は、穏やかなものではなかった。「SuSE Linux」を有するNovellは、2006年にMicrosoftと特許保護協定を締結した。この協定を通じて、MicrosoftはSuSE Linuxを自社顧客に認定し、Novellは自社顧客に特許の免責保証を与えることで合意した。この合意の期間は5年間(2011年に期限が切れる)だ。この合意の一部として、両社はWindowsとLinuxの相互運用性を改善することも約束している。

 Attachmateの関係者は、NovellをNovellとSUSEの2事業に分け、既存事業(AttachmateとNetIQ)とともに運営していくと述べている。

 更新情報:Attachmateの下でも、Mono Projectは存続するようだ。

 更新情報2:あるIDCのアナリストは、MicrosoftはNovellのデータセンター管理/仮想化技術の「Novell Platespin」を取得したいのではないか、と推測している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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