ソフトウェアメーカーのNovellは米国時間11月22日、Microsoftが後押しする22億ドルでの買収交渉に合意し、株式非公開企業Attachmateの傘下に入ると発表した。NovellはIntelベースのコンピュータと足並みをそろえて成長したものの、MicrosoftやRed Hatといった競合各社に後れを取っていた。
この合意の下、AttachmateはNovellに対し1株あたり6.10ドルを支払う。これは11月19日の終値5.59ドルに9%のプレミアムを上乗せした金額で、2010年3月にElliott AssociatesがNovellに1株あたり5.75ドルで買収を提案した前日の取引価格からは28%の上乗せとなる。NovellはElliott Associatesの提案を拒否していた。
だが今回、Microsoftが関心を寄せたことが取引の実現に寄与したようだ。Novellは「一部の知的財産資産を、Microsoftによって組織された技術企業各社のコンソーシアムであるCPTN Holdings LLC」に現金4億5000万ドルで売却する予定で、これはAttachmateによる支払い額の一部に含まれている。
規制当局への提出書類によると、CPTNはNovellの特許882件を取得するという。「さらに2010年11月21日、Novellはデラウェア州の有限責任会社(LLC)であり、Microsoftによって組織された技術企業各社のコンソーシアムであるCPTN Holdings LLCと(中略)特許購入協定を締結した。特許購入協定は、定められた諸条件に従い、Novellが882件の特許におけるすべての権利、権原、利益を現金4億5000万ドルでCPTNに売却することを規定する」
Francisco Partners、Golden Gate Capital、Thoma Bravo率いる投資グループが運営するAttachmateは、自社の概要を「IT組織がミッションクリティカルなサービスを拡張できるようにするとともに、管理性、安全性、コンプライアンスを確保可能」にする企業であると説明している。
Novellの最高経営責任者(CEO)であるRon Hovsepian氏は、今回の取引に関する顧客宛ての電子メールで、次のように述べた。「われわれは、この取引が顧客にとって素晴らしいニュースだと考えている。Novellには、イノベーションと市場におけるリーダーシップの長い歴史があり、この伝統は今回の取引を通じて今後も保たれ、さらに築き上げられていくだろう」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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