新ブラウザ「RockMelt」の使用感--充実したソーシャル機能などを紹介

文:Rafe Needleman(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年11月17日 07時30分

 新しいブラウザに乗り換えることに価値はあるのだろうか。Marc Andreessen氏が1993年に「Mosaic」を開発したとき、そのような問題をユーザーに考えさせる必要はなかった。Mosaicは大半のアーリーアダプターにとって、初めて使用するブラウザだったからだ。

 しかし今、Andreessen氏は「RockMelt」と呼ばれる別のブラウザの開発を支援している。RockMeltは完璧なものではないが、この市場にまだ参入の余地があることを示している。もしFacebookがブラウザを開発したら、おそらくRockMeltによく似たものになるだろう。

 こうした試みは過去にも行われていた。同じくソーシャルウェブブラウザである「Flock」は、Facebookの機能を統合している。RockMeltもFlockと同様に(少なくとも最新のバージョン3.0では)、「Chromium」を基に構築されている。ChromiumはGoogleが開発したオープンなツールキットで、「Google Chrome」ブラウザの基盤である。

 RockMeltは堅実な取り組みだ。試してみる価値はある。以下ではRockMeltの好まれそうな点をいくつか紹介する。公平を期すために、ユーザーに受け入れられないと思われる要素もいくつか取り上げている。

RockMeltの利点

真のソーシャルブラウザ

 RockMeltは、ユーザーの友人の中で誰がFacebookでオンライン状態なのかを、ブラウザ内に直接表示する。ウェブ上の何かを共有したい場合、誰がそれを見られるのかをすぐに確認できる。この機能によって、リンクやページを共有することが、TwitterやFacebookのサイトを使うことよりも楽しくなる(ただし欠点もある。アルファベット順にソートされる画面左側の「Facebar」をスクロールすることができないため、RockMeltのお気に入りによって友人をフィルタリングしない限り、「A」で始まる友人が常にリスト上に表示され、「Z」で始まる友人が表示されない可能性がある)。

ソーシャル的な面が出過ぎることもない

 RockMeltでは友人が画面左端の細長いバーに表示され、さまざまなサイト(Facebook、Twitter、そしてRSSフィードとプラグイン)のステータスバッジが右端の細長いバーに表示される。ワイドスクリーンや大画面モニタを使用している場合、これらのダッシュボードは有益な情報を提供し、邪魔になることもない。よくできたデザインだ。Flockのソーシャルサイドバーは、ユーザーのすべてのソーシャルネットワークからのステータスアップデートを1つのストリームにまとめて表示するというクールな機能を備えているが、RockMeltのバーと比べると押しつけがましい感じがする。

RockMeltは「Facebookブラウザ」と呼ばれており、それにはもっともな理由がある。2つのダッシュボードバーを備えており、左側のバーはオンライン状態にあるFacebookの友達を表示し、右側のバーでは各種ソーシャルサービスやRSSフィード、プラグインの機能を利用できる。 RockMeltは「Facebookブラウザ」と呼ばれており、それにはもっともな理由がある。2つのダッシュボードバーを備えており、左側のバーはオンライン状態にあるFacebookの友達を表示し、右側のバーでは各種ソーシャルサービスやRSSフィード、プラグインの機能を利用できる。
提供:Screenshot by Rafe Needleman/CNET

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