Appleは、「iOS 4.1」搭載の「iPhone」で新たに見つかったセキュリティ脆弱性についてその存在を認め、2010年11月にリリースする予定の「iOS 4.2」で修正すると約束している。
今回見つかった脆弱性は、特定の順序で操作すると、ロックされたiPhoneでも他人が電話機能にアクセス可能になり、通話発信、電子メールの送信、連絡先へのアクセスを許してしまうおそれがあるというものだ。Wired.comやBoy Genius Report(BGR)などのオンラインニュースサイトの記事によると、この脆弱性はあるユーザーが最初に発見し、米国時間10月22日にMacRumors.comのオンラインフォーラムに投稿したものだという。
ロックを回避するには、「Emergency call」(緊急電話)ボタンを押した後、「###」など緊急発信先とは異なる番号を入力し、発信ボタンを押してからロックボタンを押す必要がある。フォーラムに投稿したユーザーはジェイルブレイク(脱獄)されたiPhoneを使用していたということだが、ジェイルブレイクされていないiPhoneを使用する他のユーザーも、最初の投稿直後から次々と同様のバグを報告している。
これを受けて、Appleではこの脆弱性に対する修正を検討している。Appleの広報担当者は米CNETの問い合わせに電子メールで応じ、次のように述べた。
「われわれはこの問題を認識しており、11月に行うiOS 4.2へのソフトウェアアップデートの一環として、顧客に修正を提供する予定だ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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