Apple TVの解像度が1080pではなく720pしかサポートしていないことについてはいろいろと言われているが、別の記事でも説明したとおり、ストリーミング動画については解像度の仕様はあまり意味がない。われわれは抽象的な数字に頼るのではなく、Apple TVと古いRoku XRを、同じ番組で直接比べてみることにした。
最初に比べたのは、「Bones」シーズン6の第1話だ。(Apple TVでの)iTunesからのストリーミングと(Rokuの)Amazon VODのストリーミングは、素晴らしい出来映えで、ほとんど同じに見えた。背景に圧縮によるブロックノイズが若干見えたが、ほとんどの視聴者は映像の品質に好印象を持つことと思われた。
次に、両方のデバイスで、「Lost」シーズン5の第13話を使ってNetflixの映像品質を比べた。Apple TVはやや境界がはっきりしており、Rokuよりもわずかにシャープに見えたが、その違いは熱心な人しか気付かないと思われるものだった。結論は、どちらの機器も、ストリーミング動画だということを考えれば、すばらしい映像品質を提供しているということだ。
われわれは、インターネットからストリーミングされたコンテンツについて、Apple TVで問題を経験したことはない。接続が高速なわれわれの会社のテスト環境では、映画、テレビ番組、Netflixのコンテンツのどれも、数秒後には再生が始まった。当然ながら、ユーザーが自宅に持っているブロードバンド接続の速度は、ストリーミングの速度に影響を与える。
ラップトップから、ダウンロードしてあるHD品質の「The Office」のエピソードをストリーミングしようとしたときには、Apple TVが再バッファするまでに約35秒かかった。「Mad Men」の最新エピソードを読み込んだ時にも、同じことが起こった。Apple TVとラップトップのどちらも無線で接続されており、今回のテストはこのホームネットワークには重荷だったのかも知れないが、iTunes Storeの問題を回避するためには、このシナリオを使うしかなかった。
とはいうものの、残念ながら、ストリーミング動画を使った方法には、インターネットから直接ストリーミングしようと、ホームネットワークからであろうと、バッファリングの問題はついて回るというのが現実だ。Apple TVが一時停止中でもバッファリングを継続してくれるようになっており、バッファリングによる再生の遅れを回避できるようになっていることは評価したい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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