百聞は一見にしかず。フラッシュストレージで高速化した起動時間をご覧あれ。モバイルコンピュータとしての信頼性もアップしたのではないかと思う。
これは、前モデルのSSDとは構造が異なり、フラッシュストレージのチップをマザーボードに直付けしたものという。起動をはじめとする、ディスクに関連するアプリケーションの起動や読み込みなど、全てが高速になっていて、手放せなくなってしまうような感覚を覚えた。
僕のように文章を書く用途が多いユーザーにとっては、キーボードがどれだけ打ちやすいかが重要になってくる。初代MacBook AirからMacBook Proに移行した際は、キーピッチは同じでキーの深さもほぼ同じで、かなり違和感ない移行だったが、新型MacBook Airはボディの変更によって、わずかにキーが浅めでタッチが堅い印象を覚えた。しかしキーピッチは同じで、タッチタイプも今までの感覚で対応することができた。
ただ11.6インチモデルは、最上段のファンクションキーと、最下段のスペースキー周りの縦の長さが縮小されている。そのため、数日間使ってみたところ、カナキーとスペースキーの打ち間違いが頻発してしまった。個人的な好みも含めて、USキーボードの方が、最下段を正確なタイピングでこなせるように感じた。
これは市販して欲しいと思うほどかわいらしい、アップルのUSBメモリだ。ここにはリストア用のMac OS XとiLife'11が入っており、DVDではなくUSBメモリからリストアできる仕掛けを提供してくれる。イベントでは、Mac OS X向けのApp Storeである「Mac App Store」も同時にアナウンスされており、ソフトウェアがDVDに収められてパッケージ販売される時代は終わりを告げそうだ。AppleはiTunesによってMDとCDを殺した(それによってiTunesのアプリアイコンからCDの絵柄が取り除かれた)。これに続いて、Appleは、iTunes StoreとMac App StoreでDVDまでも殺してしまおうとしているようだ。
さてそろそろ結論に移りたいのだが、まずこれまでのようにMacBook Airを使っていたユーザーにとって、乗り換えるには絶好のマシンであることは間違いない。またメインマシンとしてMacBookやMacBook Pro 13インチを使っていたユーザーにとって、今回のMacBook Airは乗り換えの対象として検討してもよさそうだ。もちろん光学式ディスクはないのだが、「アプリのインストールの時に使ったくらい」という人ならば光学式ディスクなし、という選択もありだろう。
一方で、よりパワフルさを必要とするユーザーはMacBook Proが必要で、これに対してモバイルデバイスとしてスマートフォンやタブレットを使っている人も多いと思う。特にiPadとMacBook Airの11.6インチのどちらを選ぶかは、かなり悩みどころだ。
MacBook Air 11.6インチのメインマシンの可能性やiPadとのポジション争いについては、少し長期で見ながら次回以降の原稿で紹介する。
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