あなたはリーダーに相応しいか--資質の有無を判断するための7つの問いかけ

文:John McKee(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子2010年10月18日 09時00分

 筆者のもとに最近、以下のような質問が届いた。

ライフコーチであるJohnへ

 リーダーとしての仕事を引き受けるという決断を下す前に、自分がリーダーに向いているかどうかを知ることは可能でしょうか?実は上司から、他部門のチームを率いてみる気はないかと打診されそうなのです。こういったことが自分の身に起こるなんて、これまで考えたこともありませんでした。今回のチャンスについてワクワクした思いを抱く一方で、自分はリーダーに向いていないのではないかという不安を頭からぬぐい去ることができません。何らかのアドバイスをいただけないでしょうか?

バッファロー在住のBarryより

 上司に認められ、新たなキャリアが見えてきたBarryに、まずはお祝いの言葉を贈りたい。また、新たなキャリアに進むという決定を下す前に、そのことについて真剣に考えようとする姿勢にも拍手を送りたい。重要な決断を下すにあたり、その決断が100%正しいとはどうしても断言できない場合もあるとはいえ、昇進を受け入れるべきかどうか悩んでいるクライアントに対して筆者が用いる以下の問いかけは、彼にとっても役立つことだろう。

 以下の問いかけのいずれか1つでも、胸にこたえるものがあれば、ひょっとしたら、あなたはリーダーに向いていないのかもしれない。

#1:人に好かれたいという思いが強いだろうか?

 優れたリーダーであれば、必要なことは断固として実行する。それによって、チームメンバーを失望させたり、その機嫌を損ねたりすることになってもである。このような事態に直面すると冷や汗が出てくるというのであれば、リーダーの仕事を引き受けるべきではないだろう。

#2:民主的な管理体制を築き、合意に基づいて決断を行うというスタイルに価値を見出しているか?

 この問いかけに対する答えがイエスである場合、リーダーという役割を引き受けることで、胃の痛くなる思いをすることになるかもしれない。どのような集団であってもいずれ、上司に対して「上司らしい振る舞い」を期待するようになるためだ。また、あなた自身の上司も、あなたが毅然とした態度で、厳しい決断を下すことを期待するはずだ。新たな仕事のために、自らの基本的価値観を変えたいと本気で考えることができるだろうか?

#3:難しい会話のことを考えると夜も眠れなくなるタイプだろうか?

 リーダーになれば遅かれ早かれ、チームメンバーに影響を及ぼしている問題や厄介ごとに対処する必要に迫られるはずだ。個人の身だしなみや年次査定、会社のポリシー変更といったものごとは、誰にとっても話しづらいトピックである。とは言うものの、あなたが直接的な対立や、困難な状況に大きなストレスを感じるというのであれば、上司という役割には向いていないということが言えるだろう。

#4:中間管理職というものは、上位の管理職とチームの板挟みにならざるを得なくなるということを理解しているだろうか?

 中間管理職の座に就けば、組織図上であなたの上に立つ人々から期待されるだけではなく、下にいる人々からも期待されることになる。両者はともにあなたに対して要求を突きつけてくるものの、あなたの業績を十分に評価してくれることはない。あなたはこれについてどう感じるだろうか?

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