なぜ上司に嫌われるのか--上司とうまくいかない人の10の特徴

文:Jody Gilbert(TechRepublic) 翻訳校正:石橋啓一郎2010年10月14日 08時00分

 上司と自分との関係は、よく言って緊張関係にあり、悪ければ機能不全に陥っていると考えている人は多い。しかもその人たちは、今後持つであろうすべての上司とも、同じことが続くかも知れないと思っている。彼らはものの見方が狭いのかも知れない(姻戚はすべて悪いもの、上司はすべて悪いもの)。あるいは、彼らが今までに持ったことのある上司はみなひどい上司ばかりで、それが世界の法則だと思い込んでいるのかも知れない。

 しかし、部下と上司の方程式がうまくいかない場合、少なくとも部分的には、部下にも責任がある可能性がある。彼らは仕事を始めたばかりで、やや神経質だったり、成熟していないのかも知れない。あるいは、彼らは長く働いているが、上司との関係をすり減らすパターンにはまってしまっているのかも知れない。読者の近くに、キャリアを危うくするような行動を取る人がいれば、このリストは彼らが問題を自覚する役に立つ可能性もある。筆者は、ずっと以前からこれらすべての振る舞いを見かけている。きっと、あなたにも当てはまる項目があるに違いない。

1.上司が聞きたいだろうことを話す

 これは人間としては理解できる行動であり、もちろん、部下と上司の関係にだけ限った話ではない。相手に都合のいい話だけをすることは、他人に対する思いやりの行動として、状況によっては社会的に好ましいこともある。しかし職場では、上司に何が起こっているかを隠したとしたら、困ったことになる。ある程度鋭い上司であれば、言っていることの裏を見透かすだろうし、あなたが悪いニュースを伝える勇気を持たないことや、悪い知らせを知らせただけで上司が怒るだろうと考えたことに対して、不快に思うかも知れない。

2.いつも不平を言っている

 筆者は、まったく不平を言わない人に会ったことがないし、不平にはもっともな理由があることも多い。特に同僚の間では、時には心配事を言ったり、不平や不満を(あるいは諦めさえ)表に出しても仕方がないだろう。みんなそうして、なんとかやっていくものだ。しかし、常に泣き言を言っていたり、自分の苦労の種になっている人や方針や状況に難癖をつけ続けていれば、一緒に働いている人は嫌になってしまうだろう。また、そういった不満を上司に持ち込んだ場合、3つのことが起こる可能性があり、そのすべてが悪いものばかりだ。第1に、上司をいら立たせる。第2に、あなたは問題を建設的な形で示す能力に欠けているという印象を与えるかも知れない。第3に、上司はあなたが言うことに鈍感になり、正しいことを言っても聞いてもらえなくなる可能性がある。

3.同僚を陥れる

 中には、周囲の人を貶めることによって、自分を持ち上げようとする人がいる。リラックスした円満な職場でさえ、時折そういう人が現れ、不協和音を響かせるだろう。まして競争が激しく、重圧の大きい環境では、この種の人物はオフィスを不快な場所に変えてしまう。(まともな)上司であれば、どちらの状況も避けたいと思うだろう。上司は、部下やベンダー、関係者、プロジェクト、人間関係に対して、誠実で現実に役立つ知性を求めており、個人的な昇進のために他人を陥れる人間は必要としていない。

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