ソニーのNSX-GT1シリーズは、同社が広告で「ソニーのインターネットテレビは、Googleによって強化された世界初のHDTV」と説明し、Google TVの代名詞的存在になることは確実だろう。このNSX-GT1シリーズには画面サイズの異なる4モデルがある。
いずれのモデルも、HDMI入力端子4基とUSB入力端子4基を備えるほか、802.11n Wi-Fiも内蔵しているため、ユーザーはインターネットにアクセスするためにリビングまでEthernetケーブルを引き込む必要がない。
「NSX-GT1」シリーズは、Logitech Revueと同じように機能する。ケーブルテレビまたは衛星放送のセットトップボックスをHDMI経由で接続すると、Google TVサービスがテレビ番組の映像の上に重なって(オーバーレイ)表示される。番組映像は、ソニーが「Dual View」と呼ぶ挿入画面にも表示できる。本製品はまた、ATSC方式の地上デジタル放送チューナーも備えており、Google TVの検索機能はローカルテレビのチャンネル一覧を組み込んでいる。
互換性のあるDISH Network製デジタルビデオレコーダー(DVR)のユーザーは、「完全な統合」を享受できる。これはつまり、Ethernet経由でテレビに接続したDVRの操作が可能になるほか、DVR内にある録画済みの番組をGoogle TVの検索で探すこともできるということだ。
テレビに付属するソニー製リモコンについては、最初にABC Newsの番組で明らかになり、Engadgetなど複数のメディアが取り上げていた。このリモコンはソニーの「PlayStation 3」(PS3)用ゲームコントローラによく似ており、フルQWERTYキーボードとタッチパッドは親指だけで操作できるよう設計されている。
Blu-rayプレーヤーNSZ-GT1の操作は、NSX-GT1シリーズのテレビの操作とよく似た感覚で行える。付属するリモコンは同じもので、他の機器を操作する機能を備えており、PS3が実装しているドライブと同じようなスロットローディング方式のBlu-rayドライブを特徴としている。HDMI入力端子1基(ケーブルボックス用にGoogle TVのオーバーレイ表示を実現するため)と出力端子1基を備えており、それ以外の接続端子はNSX-GT1シリーズと同じだ。
もう1つの追加機能は「Gracenote」サービス(ソニー傘下)との統合で、これにより、挿入したディスクからThe Internet Movie Database(IMDb)における映画のページやアーティストのウェブサイトなどに関するメタ情報を容易に検索できるようになる。ソニーはまた、NSZ-GT1をアップグレードして3DのBlu-rayの再生に対応させることは技術的には可能だが、実際に開発中かどうかについては詳しい説明を控えた。
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