あわせて発表されたiPod touchは、今回で第4世代となった。RetinaディスプレイやA4プロセッサといった主要パーツはiPhone 4と共通で、720pのHD映像撮影、FaceTimeによるビデオ通話もサポートされる。3GとGPSは省略されているものの、基本的には「通話機能が省略されたiPhone 4」と考えて差し支えない。
そのボディだが、iPhone 4のようにフラットな形状ではなく、背面は緩やかなカーブを描いており、従来どおりの鏡面仕上げとなっている。ただし厚さは7.2mmと、第3世代(8.5mm)に比べさらに薄くなり、重量も101gと14g軽量化されている。
一番のトピックは、やはりカメラの搭載だろう。iPhone 4同様にフロントとリアの2つのカメラを搭載、任意に切り替えて使用できる。ただし、iPhone 4と完全に同一ではないようで、LEDフラッシュが搭載されていないうえ、iOS 4.1で追加されたHDR撮影にも対応しない。
FaceTimeでのビデオ通話も試してみた。通話を始めるときには、iPhone 4に対しては電話番号を、iPod touchに対してはメールアドレスを指定すればよく、iPhone 4で試した経験があれば迷わずにすむはず。なお、iPhone 4の電話番号はApple IDと、メールアドレスはiTunes Storeのアカウントとそれぞれ紐づくことにより処理されるそうだ。
ゲームコンソールとしての性能もアップした。iPhone 4と同様に3軸ジャイロセンサーを搭載、上下左右と前後の6軸の動きを検出できるため、これまでにない操作性を実現する。App Storeで販売中のFPSゲーム「N.O.V.A.」を試したが、手に持った方向に銃口が向くなど、仮想現実チックな操作感は新鮮だ。今後同機能に対応するゲームタイトルが増え、iOS 4.1で追加されたソーシャルゲームプラットフォーム「Game Center」を通じてユーザー間でのコミュニケーションが増せば、ゲームにも新しい時代が到来するかもしれない。
Gameloft社が開発したジャイロセンサー対応FPSゲーム「N.O.V.A.」CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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