Microsoftが、2010年10月にニューヨークで消費者や記者に向けてイベントの開催を計画していることを、米CNETが確認した。取り上げる話題はいくつかあるにしても、特に「Windows Phone 7」を正式に披露する場となりそうだ。
同社の計画に詳しい関係者からの情報によると、米国時間10月11日に開催されるというイベントは単にWindows Phone 7を披露するだけでなく、Microsoftが2009年にニューヨークで開催したホリデーイベントのような、主に消費者に向けた「オープンハウス」になるという。ただし、それ以上の詳細については本稿執筆時点で得られていない。
イベントではWindows Phone 7が話題の中心になるだろうが、必ずしもその時点で新モバイルOSを搭載する携帯電話の販売が開始されるとは限らない。Windows Phone 7搭載機器は現在、LG、サムスン、HTCなど多数の携帯端末メーカーが準備しており、10月に発売されると見られている。一部の機器はすでに米連邦通信委員会(FCC)から販売の承認を得ている。
数年にわたる開発期間を経て(途中で何度か立て直しを行い)、Microsoftはついに9月初め、Windows Phone 7の最終コードを完成させた。新モバイルOSは、企業ユーザーに焦点を合わせた過去のバージョンから劇的な変化を遂げている。新しい外観をまとったモバイルOSは、デザインと使いやすさを中心にしつつ、「Xbox Live」および音楽サービス「Zune Marketplace」との接続性を重視することで消費者の心をつかみ、購入を促そうとしている。
新しいOSはデザインが改良されたことで高い評価を得ているが、完全なマルチタスキングやコピー&ペースト機能など、技術面でいくつか主要な機能が欠けている。とはいえMicrosoftは、Windows Phone 7について大々的な広告キャンペーンを繰り広げると見られ、新OS搭載端末の発売時にサードパーティー製アプリケーションを豊富に取りそろえておけるよう、意欲的に取り組んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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