「Windows Phone 7」を使い始めて1カ月以上になる。筆者はMicrosoftの新しい携帯電話向けOSを気に入り始めたことを認めなくてはならない。
同OSの全体的な外観は気に入っていたが、そのシンプルさは上辺だけで、使っているうちに厄介な誤作動や、携帯電話があまりにも小型コンピュータのように感じられる部分が出てくるのではないかと疑っていた。
だがそうではなく、うれしいことが隠されていた。筆者は先日、カーソルや音声認識などを発見した。使い始めたころには見落としていた機能だ。最近になって気づいた機能の例をいくつか紹介しよう。電子メールなど、カーソルが必要になりそうな場所にいるとき、1本の指で1カ所を長押しすると、カーソルが表示され、好きな場所へドラッグすることができる。また、電子メールの左側でクリックすると、チェックボックスが表示される。これを使って複数の電子メールを削除できる。ユーザーが携帯電話で最もよく行う操作の1つだ。
カメラのシャッターボタンを長押しすれば、携帯電話にロックがかかっている状態でも、写真を撮影できる。音声認識については、Windowsボタンを長押しすると、Microsoftの「Tellme」テクノロジをベースとするさまざまな音声制御機能が表示される。
これらの機能をもっと見つけやすくすべきだという主張はもっともだが、マニュアルからだけでなく、幸運によっても発見できるというのは素晴らしいことだ。
Microsoftは新しいソフトウェアの設計上の目標として、「it just works(とにかく使える)」というフレーズを使うことが多い。だが実際には、製品がその謳い文句通りであることはまれだ。とは言っても、MicrosoftはWindows Phone 7で、その目標達成にかなり近づいているようだ。同ソフトウェアはまだ完成しておらず、プロトタイプハードウェア(筆者の場合はサムスンの「Taylor」)上で動作しているが、その綺麗な外観がエラーメッセージや一時的な中断などの障害によって乱されることはない。
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