Appleが6月に「iOS 4」をリリースした際、この最新版「iOS」にアップグレードした「iPhone」旧モデルの所有者は、端末の動きが鈍くなったりバッテリが早く切れるようになったりしたという不満を訴えた。Appleは7月に入って、こうした苦情を「調査」していると発表した。
それから約3週間が経過したが、状況に進展はなかった。ただし、それは米国時間8月20日までの話だ。この日MacRumors.comに掲載された記事によると、ある顧客が自分の「iPhone 3G」におけるズーム、スクロール、タイピングの動作の遅れについて、Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるSteve Jobs氏本人に苦情を訴えたところ、「間もなくソフトウェアをアップデートします」という短く簡潔な回答を電子メールで受け取ったという。
これが紛れもなくJobs氏からの返信だとしても(本当のところは分からない。オンラインに投稿されることの多いJobs氏の電子メールについて、それが本物である事をAppleが認めることはないからだ。ただしJobs氏は、顧客に直接返信することが知られている)、「間もなく」というのはやや漠然とした回答だ。Jobs氏の言うアップデートが、すでに開発者によるテストが始まっている「iOS 4.1」だという可能性もある。
Appleは公式の見解として、iOS 4に関連したパフォーマンス上の問題を抱えるiPhone 3Gを調査しているというこれまでのコメントに変更はないと述べた。
今回の件については、米CNETにも読者から苦情が寄せられており、AppleサイトのフォーラムはiOS 4アップデートの結果に不満を抱くiPhone 3G所有者であふれている。ある読者は7月、iOS 4が原因で自分の持っているiPhone 3Gが「あらゆるタスクを実行する際に速度が著しく低下した」ほか、タイピングやウェブブラウジングを行ったり、他のアプリケーションを使用したりする場合にフリーズするようになったとして、「iOS 4以前には決してなかったことだ」と述べた。
一部のユーザーがiPhone 3Gを「iOS 3」にダウングレードしてみたところ、状況は改善できたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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