一部のアナリストは、Intelは既にMcAfeeやほかの企業と開発分野で提携しているのに、なぜ同社幹部陣は将来の製品のセキュリティ強化のためにMcAfee買収の必要性を感じたのか、と疑問を呈している。
The 451 Groupの企業セキュリティ担当リサーチディレクターJosh Corman氏は、「チップにすべてを組み込むというよりは、チップセットを補助するようなものになると思う。そのような機会の多くはMcAfeeの競合各社にも開かれるだろう。それらは共同開発によって発生してきた。マルチプラットフォームのサポートを続けるだろう」と述べた。
GartnerのPeter Firstbrook氏も同様に懐疑的だった。
「McAfeeが利用できる何らかのファームウェアのフックをIntelが作成すれば、ほかのセキュリティベンダーもそれらのAPIを利用することができる。最も重要なことだが、あらゆるマルウェア対策ベンダーが何年も前から携帯電話向けのセキュリティ製品を提供しているものの、誰もそれに積極的にお金を払おうとしてこなかった。なぜなら、脅威の環境が比較的無害で、ISPやデバイスメーカーがネットワークやデバイスにセキュリティを組み込んでいるからだ」(Firstbrook氏)
調査会社IANSのリサーチおよびサービス提供担当シニアバイスプレジデントChris Silva氏はブログ記事の中で、今回の買収によって「組み込み型」セキュリティへ移行し統合に注力することが必要になり、そのことが間違いなくMcAfeeの既存のビジネスに影響を与えると予測している。
「McAfeeの既存製品ラインに革新の停滞が起こり、優秀な社員がより良い環境を求めて同社を去ることになるだろう。McAfeeを去る人たちは、製品とセキュリティのアプローチを繰り返す、より小規模で専門的なベンダーに職を求めるはずだ」(Silva氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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