McAfeeがMac OS用のセキュリティ製品を発売した。同社によると、Apple Computerの「Mac OS X」はほかのOSと「同じくらい脆弱だ」と言う。
ウイルス対策ソフトを提供するMcAfeeは米国時間5月5日、「McAfee VirusScan for Mactel」を発売した。同社は、Mac OSが攻撃の危険性に直面していることを裏付ける例として、Mac OS Xの脆弱性を修正するパッチファイルが20件も、3月に公開されていること言及した。2006年初めには、Mac OS Xを標的とする、概念実証型ワームも発見されている。
もっとも、同じ期間中に、Microsoft製品の脆弱性も多く見つかっている。
McAfeeは、現時点ではMacユーザーには「重大な危険性はない」ことを認めている。しかし、メディアプレイヤーの「iPod」や、Intelのチップを搭載したMacが人気を博していることにより、Mac OS Xのユーザー数が拡大すれば、Appleのソフトウェアが犯行グループの格好の標的となっていくだろうとMcAfeeは言う。
McAfeeのセキュリティ専門家Sal Viveros氏は「これまでMicrosoftは、その圧倒的な市場占有率のために標的とされてきた。(今後)Appleユーザーが増えれば増えるほど、より多くの攻撃が出現するだろう」と、ZDNet UKに語った。
「今のところ(Mac OS Xの脆弱性に関する)研究はほとんどなく、同OSを悪用しようとする人もほとんどいない。現時点ではWindowsの脆弱性を見つけようとする人はたくさんいる。しかし、Mac OSの脆弱性を見つけようとする人が増えれば増えるほど、ほかのOSと同じようにApple製品も攻撃を受けやすくなる」とViveros氏は付け加えた。
一部のAppleユーザーは、かつて、Macのプラットフォームの安全性が落ちているという指摘に怒りの反応を示し、Microsoftは緊急レベルのパッチを定期的にリリースしていることを指摘していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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