マイクロソフトリサーチが最新の研究成果を披露--日本の学術機関とも連携を強化

 マイクロソフトの基礎研究部門である「マイクロソフトリサーチ(MSR)」は、7月12日に米国で「TechFest 2010」を開催した。7月26日、このTechFestで公開されたMSRの最新研究成果の一部が、日本においても披露された。

洪小文氏 マイクロソフトリサーチアジアのマネージングディレクターである洪小文氏

 マイクロソフトリサーチアジアのマネージングディレクターである洪小文氏は、「コンピューティング分野において解決すべき課題は、多くの研究分野にまたがったものとなっており、より複合的なソリューションが求められている」と前置きし、「MSRが研究開発しているのは、最先端の研究領域を拡大するものであり、革新的な技術を速やかにマイクロソフト製品に技術移転することが目的となる。今回の研究成果も製品化について検討されているものばかりである」とした。

 そうした技術のうちの1つは、年末にも発売が予定されているXbox 360向けの「Kinect for Xbox360」だ。人の動作を感知して、ゲームで遊ぶことができる技術で、これもMSRの研究成果だという。

 2つめは、「Cloud Mouse」と呼ばれる3次元マウス。これまでのユーザーインターフェースはほとんどが2次元のものであったが、3次元で構成された画面を見ながら、Cloud Mouseを持った手を振ることで、目的の情報にたどり着いたり、アプリケーションを動かしたりできる。

 「(Cloud Mouseは)新世代のリモコンといえるもので、PCでの利用に留まらず、エンターテインメントシステムや携帯電話などでも利用できる。クラウド時代にはより洗練されたインターフェースが求められている。さらにリッチなインターフェースを実現するものといえる」(洪氏)

  • Xbox 360の周辺機器「Kinect for Xbox360」

  • 新たなインターフェイスデバイス「Cloud Mouse」

  • Cloud Mouseは3次元のUIを操作することを念頭に開発が行われている

 3つめは、リアルタイムでの翻訳システムである。デモでは、英語とドイツ語を話す人が、この翻訳システムを介してリアルタイムで会話できる様子を映像で表示した。

 こうした言語情報の処理技術について、MSRは豊橋技術科学大学と連携することで合意したことを発表した。多言語情報処理に関して協力して研究を進めていく。

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