上記のデモ動画で使用されているBlackBerryの画面解像度は360×480ピクセルであり、現在販売されているBlackBerry Stormのそれと同じである。また、上記のデモ自体がマルチタッチインターフェースやタッチスクリーン式のキーボードを多用するものとなっているため、将来的にBlackBerryの全モデルでタッチスクリーンが採用されるのではないかと考えられる。
とは言うものの、これによってBlackBerryを特徴付けているハードウェアキーボードがなくなるというわけではない。あちこちで噂になっているBlackBerry 9800(おそらくはBlackBerry Torchと呼ばれることになるだろう)には、BlackBerry Stormと同様のフルタッチスクリーンが採用されているものの、Palm Preのようなスライド式キーボードも装備されている。このため、BlackBerryは2種類の製品を柱として展開していくのだと考えられる--つまり、タッチスクリーンのみが搭載されているタイプ(BlackBerry Storm)と、タッチスクリーンとスライド式のQWERTYキーボードが搭載されているタイプ(BlackBerry Torch)である。
現在のところ、BlackBerryでのウェブ閲覧エクスペリエンスは遅く、操作性が悪く、ストレスのたまるものとなっている。RIMが2009年にTorch Mobileを買収し、WebKitを用いたブラウザ技術でBlackBerryのウェブ閲覧エクスペリエンスを向上させようと考えた理由はここにある。デモ動画を見てもらえれば分かるように、BlackBerryの新しいブラウザではピンチ操作により画面表示を拡大したり、タッチスクリーン上の表示を指でスクロールしたりできるようになっている。こういったことはタッチスクリーンモデルでは素晴らしい操作感覚をもたらし、BlackBerryによるウェブ閲覧がiPhoneやAndroidと肩を並べるレベルにまで達するかもしれない。しかし、この新しいWebKitブラウザの採用によって、今までのBlackBerryはどうなるのだろうか?アップグレードしてくれるのだろうか?
BlackBerryの従来のホーム画面では、5〜6個のアイコンが横1列に並んでおり、その他のアプリケーションを表示させるにはBlackBerryキーを押下する必要があった。今度のBlackBerry 6のホーム画面では、8個のアプリケーションが横2列に(1列に4個ずつ)配置されており、タッチスクリーンを左や右にスワイプすることで、他のアプリケーショングループを表示できるようになっている。
BlackBerry 6では、Palm WebOSやiPhoneと同様にユニバーサル検索が可能になる。これにより、デバイスをまたがった電子メールのメッセージや連絡先、アプリケーション、楽曲、動画などの検索が容易になる。また、検索したいものがデバイス内で見つからなかった場合、ウェブを検索することも可能となっている。
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