「iPhone 4」の試作機流出に関する捜査の一環として、4月にコンピュータ機器を押収されたGizmodo編集者Jason Chen氏は、自発的に捜査当局に情報を提供することに同意した。
Chen氏とサンマテオ郡地区検察局との合意に基づき、検察局はChen氏からの押収物の調査を取りやめることになる。これは、Chen氏のコンピュータ機器の捜索が合法かどうかをめぐって起きていた論議を決着させるものだ。この合意により、検察局がChen氏から得たいとしていた情報が提供されると、Stephen Wagstaffe次席検事は、米国時間7月16日に米CNETによるインタビューで語った。
2010年3月、iPhone試作機をテストしていたAppleのエンジニアがバーでこの試作機を紛失した。これを見つけたBrian Hogan氏がその後、同機器を5000ドルで人気ガジェットブログのGizmodoに売った。Gizmodoは、ことのてんまつを写真つきで記事にして掲載した。AppleはGizmodoから試作機の返却を受けた後、この一件を警察に届け出た。
Gizmodoの親会社であるGawker Media創設者Nick Denton氏にコメントを求めたが、得られなかった。
捜査が開始されるなか、電子フロンティア財団(EFF)およびChen氏の弁護士が、Chen氏がジャーナリストであるという理由で、同氏宅の捜索令状は「無効」だと主張していた。ニュース編集室の捜索を制限するカリフォルニア州法を主張の根拠とし、押収されたコンピュータのなかにはiPhone試作機とは無関係で、匿名の情報源の身元を特定するものといった、検察当局の目に触れるべきものではない情報が保存されている可能性があると述べていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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