iPhone 4詳細レビュー--購入を迷っている人へ(後編)

文:Kent German 翻訳校正:石橋啓一郎2010年07月16日 09時27分

編集部注:今回のiPhone 4レビューは、前編中編、後編に分けてシリーズ化し、外見から細かい機能に到るまでiPhone 4を詳しくレビューしていく。本稿はその後編である。また、Appleによる7月16日の記者会見を受けて、アンテナ問題に関する内容を変更している。

 カメラ:これまでもiPhoneのカメラはかなりよかったが、簡単な携帯電話にもある機能が、いくつか欠けていた。それが、新たにLEDフラッシュライトと5倍デジタルズームを備えた5メガピクセルの新カメラをわれわれが評価する理由だ。さらにこの端末は、背面にイルミネーションセンサも搭載している。しかし、もっとも大きい新機能は720pのHD画質動画を毎秒30フレームで撮影できる機能だろう。同様の機能を持つ携帯電話はほかにもあるが、iPhone 4は高品質の動画を撮影できる。もちろん、明るさ調整や色調の調整ができればさらにいいのだが、それらの機能が今後追加されるかは疑わしい。

カメラの動作する様子 カメラはデジタルズームができるようになった。

 カメラの主要なインターフェースは3GSのものとほぼ同じであり、シャッターボタン、静止画撮影と動画撮影の切り替えスイッチがあり、画面端にカメラロールへのショートカットがある。フラッシュボタンを押せば、背面のLEDが点灯する。幸い、フラッシュは自動点灯モードと常に点灯するモードのどちらかを選ぶことができるようになっている。その反対側の角にあるのは、前面カメラと背面カメラの切り替えボタンだ。FaceTimeでの通話中以外は、このボタンで前面のVGAカメラを使って自分の写真を撮ることもできる。画像の品質は大したものではないが、VGAカメラが技術の最先端というわけではない以上、それも驚くことではない。それでも、自分の画像が撮れるというのはよいことだ。

背面カメラ 新たにカメラ用のフラッシュがついたのは喜ばしい。

 カメラ関係では、iOS 4になったことで変更された部分もある。われわれが気に入っているのは、静止画カメラに5倍ズームが追加されたことだ。写真を撮影する際、スクリーンをタップすればズームバーが現れる。これを指でなぞればズームインやズームアウトができる。これはデジタルズームであるため、拡大した場合には写真の品質は落ちるという点は注意する必要がある。この機能がそれほど重要なものだとは思わないが、もちろんあって邪魔になるものではない。

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