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iPhone 4詳細レビュー--購入を迷っている人へ(後編) - (page 3)

文:Kent German 翻訳校正:石橋啓一郎2010年07月16日 09時27分
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通話とデータ通信の品質

 AT&TとiPhoneの問題はこれまでも言及されることが多かったが、iPhone 4でも通話品質は最大の問題点として残っている。実際、われわれがサンフランシスコとボストンで、このQuadband(GSM 850/900/1800/1900)携帯であるiPhone 4で行ったテストでは、良し悪しが入り交じった結果が出ており、いくつかの分野では改善されているが、一部の分野では変化は見られなかった。改善された点として、過去のiPhoneに比べて音声はより明瞭になっており、通話相手の声は自然に聞こえ、音量も少し大きくなっている。また分かる範囲では、ノイズキャンセル用マイクが効果を発揮しており、背景音をうまく排除している。われわれはうるさい場所でも問題なく会話を続けることができた。さらに、エコー音(端末を通じて帰ってくる自分自身の声の音)も、静的ノイズも、干渉ノイズも聞こえなかった。

 アンテナが問題を引き起こしている可能性もある。多くの米CNETユーザーは、iPhone 4を手に持つと(当然ながらこれは頻繁に起こることだ)数秒間で信号の強度が下がってしまうと不満を述べている(詳細については関連動画を参照して欲しい)。これらの報告の大半は、端末を左手で持つ際に、左側面にある切り込み部分を手で覆ってしまった人から来たものだ。この問題を再現してみた結果はさまざまで、場所や使っている端末、誰が使っているかで大きく変わった。時には変化がないこともあったが、アンテナのマークが5本立っている状態から、2本か3本にまで信号が落ち込むこともあった。手を離すと、アンテナのマークはすぐに元に戻った。マークの本数は信号強度のテストとしてはあまり正確なものとは言えないが、ほとんどのユーザーはこのマークに頼っている。

 iPhone 4が米国で発売された初日である米国時間2010年6月24日、Appleはこの問題について「どんな携帯電話でも握ればいくらかはアンテナの性能は弱まり、アンテナの位置によって、特定の場所を握れば弱まり方も大きくなる。これは、どの携帯電話にも当てはまることだ。もし自分のiPhone 4でこの問題を経験したら、端末左下の角にある金属製バンドの切り込み部分の両側を覆うような形で持つのを避けるか、数多く提供されているケースの1つを使うといいだろう」とPC Magazineに対して声明で述べた。Appleは7月2日、ソフトウェアアップデートでシグナルバーが正しく表示されない問題を修正する予定であると述べた(編集部注:今後の状況については、CNET Japanでも引き続き取り上げていく予定である)。

 Appleには気の毒だが、これでは十分ではない。確かに、受信状態をよくするには携帯電話のアンテナから指を離して持った方がいいし、そのようなアドバイスをしているメーカーはAppleが初めてではない。ただ、例えば底面にアンテナがある携帯電話ではこのような警告をよく見かけるが、普通ユーザーはその部分を手のひらや指で覆うような持ち方はしない。そして、iPhoneは普通に握る部分にアンテナを置いた初めての携帯電話だ。iPhone 4はまた、アンテナが電気的に無防備な状態にある点でそのほかの端末と異なっている。ユーザーは、ラバーコーティングされていないアンテナに直接触れることになる。ユーザーが手で切り込み部分を覆うと、アンテナの性能に影響するようだ。

 Appleは7月16日、異例の記者会見を開催し、最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏が、この問題を「大げさに騒ぎ立てられている」と述べ、iPhone 4のアンテナ受信問題がそのほかのいかなるスマートフォンよりも悪い状況であるという点を否定した。Jobs氏は少数のユーザーのみが問題を経験していると主張したが、Appleは2010年9月30日まですべてのiPhone 4顧客に無償ケースを提供する計画である。われわれのテストでは、Appleから提供された「バンパー」ケースは、ユーザーがiPhoneの左側面にあるアンテナの切れ目に触れることを防ぐことで、いかなる通話品質問題も解決している。バンパーをすでに購入している場合、払い戻しを受けることができ、それでも満足しない場合は、iPhoneは購入後30日までなら払い戻しが可能となっている。

 データ接続の品質も、音声通話と似た状況だ。強い信号が得られている時には、重いページも数秒間で読み込むことができ、接続も切れにくかった。EDGE接続でのブラウジングは少々苦痛なので、あまり使わないことをお勧めする。また、Verizon WiressやT-Mobileの同程度のスマートフォンと比べると、AT&Tの3G接続の信頼性は依然として低いようだ。

バッテリ寿命

 iPhone 4ではバッテリが大きくなっており、1日は十分に持つはずだ。Appleは公式に通話時間がEDGEで最大14時間、3Gで最大7時間、オーディオ再生が最大40時間、ビデオ再生が最大10時間、ブラウジングが3Gで最大6時間、Wi-Fiで最大10時間、連続待受時間が最大300時間と発表している。初期のテストでは、バッテリはかなり長い間持った。その際には完全に充電した後、5時間のあいだ激しく使用したが、まだかなりのバッテリが残っていた。これまでのiPhoneは丸1日使用するとバッテリ切れしていたものの、iPhone 4は次の日も持続可能であるため、われわれは、その後も非常に満足している。

 CNET Labsのテストで、通話時間がEDGEで14.55時間、3Gで7.76時間とAppleの発表よりも好成績を記録した。

 FCCの電波測定テストによれば、iPhone 4のSAR値は1.17W/Kgとなっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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